久々にリビングに固定のオーディオシステムを配置した。
ヘッドホンには傾倒していたが、固定のシステムを本格的にいじるのは5,6年ぶりなので楽しみだ。
とりあえずは何も考えずに一通り既存のシステムをつないだだけだが、この状況で1週間ぐらいは様子を見て、何をどういじくっていくか考えるとする。
とりあえず現在の構成は・・・
スピーカー:MonitorAudio Studio6
パワーアンプ:ROTEL RB1080
コントロールアンプ:ROTEL RC1070
CDプレイヤー:DENON DCD-1650AZ
D/Aコンバーター:SoulNote dc1.0
スピーカースタンド:AssistanceDesign AD-SPK55 LTB
ケーブル類:AssistanceDesign AD-RC15k
スピーカーケーブル:AssistanceDesign 商品化はしてないやつ
同軸ケーブル:AssistanceDesign 商品化はしてないやつ
電源ケーブル:オヤイデの自作品。線材はTUNAMIシリーズが多い
となっている。
まぁ、1週間ぐらいは特にあれこれやらずにまずは今のリビング環境でいろいろな音楽ソースを聞いて、現状のシステムの問題点を考えていくことにしよう。
とりあえず設置して2日間、いろいろなソースを聞いて明らかになっている点として・・・
・マンションなのでやはりボリュームのポイントがかなり低い
・このため、Studio6が中・低域を出し切る前で止まっており、高音が上ずって耳につく
・Rotelのアンプに関しても、このボリュームレベルじゃ200Wのパワーアンプが逆効果
というわけで、まぁ、このぐらいが限界だろう・・・という音量にしたときでも結構ボリューム位置は低く、これが原因で全体的に音がちぐはぐになってしまっている。
今のところ特にこのブログを広めようとはしていないので、検索などでたどり着いた人はこれまでにあがってる単語はマニアックなので、割と知識がある人も多いと思うが、ここがオーディオの悩ましいところなのである。
オーディオ機器は、やはり
・想定するボリュームの範囲(音のバランスがとれてくるボリューム位置)
というのが決まっており、出力がでかいスピーカー・アンプになればなるほど当然あがっていく事が多い。また、各メーカーのネットワークの組み方、ユニットの作り方などで、意図する・しないはあるだろうが結構違ってくる。5000ccのエンジンを積んだ巨大な箱の車が日本の小道に適さないと同じである。
現在の構成は、狭い部屋でそこそこ音を出して聞くと、「このサイズのスピーカーからこの音がするのか!」という感じになるのだが、ボリュームを出せないと意外とメタルトップ故の高音が耳につき、その割には真ん中・下が出てないなんか「うるさい音」になってしまう。昔このセットをおいていた以上にボリュームを開けない環境にあるので、今のこのシステムには相当な不満が残る。
しかし、現在の住環境からするとボリューム位置はここが限界なのはしょうがないので、機材の入れ替え・改造などを念頭に調整していくしかないところだろう。ただ、スピーカーは限界を感じるのでやっぱりちょっと入れ替えたいなぁ。
というわけで、当面の方向性は
・マンションでの実効ボリュームの範囲でいい音を作っていく
ことが目標となる。
オーディオを自分で選んで買ってみたことがある人にとっては、この「思っていたのと・・・」という経験は結構多いと思う。
これは、やはり「環境の違い」を念頭に入れて選べていないため起こる。
実際、店側も特別な機材でならしているとかではなく、“店の環境で聞いたときはいい音がしていたが、店と同じ環境にできていないor物理的にできない”のである。
この辺は経験と財布のダメージを蓄積すればかなりノウハウがたまってくるのだが、そう毎回ダメージを被るわけにもいかないだろうから、ある程度私の経験上の話をしておくと・・・。
◆スピーカー形状
形状と言っても、実際の形状はメーカーによって全然異なってくるし、ここでは形状と言いつつも主には「容積」のことを言っている。ほんとは各項目ごとに私が思う形状の写真をアップしたりもしたいのだが、本腰を入れて聞いたことがないメーカーのものを悪く言うのもなんなので、あえて漠然と書いているのであしからず 笑
①小~中型のブックシェルフスピーカー
大型のスピーカーよりはやはりそこそこの音量で音をまとめることを考えているので、ボリュームがあまり上げられないような家だと、実は小型のブックシェルフの方がまとまった音が出る。
ALRジョーダンのEntrySなんかまさにそういうスピーカーだ。当然、小さな箱で中~低域を出すためにバス構造などに「懲りすぎている」場合が多いので、ボリュームを上げていけばいくほど全体的な音の歪みは感じるようになる。
BOSEなどは、この極みで音全体のバランスは非常に不自然だと思う。まぁ、裏を返せば「BOSEの音」という個性が出ているので、個人的には好きだが。
②中~大型のブックシェルフスピーカー
マンション住まいの人だと、このタイプかスリムトールボーイがおすすめだが、私はこの中型~大型のブックシェルフを一押しする。なぜなら、スピーカースタンドでも遊べるから。また、このラインは選択肢も多く、メーカーも力を入れている。
メーカーや販売店は「最高の音」なんていう打ち出し方をするが、それもずっと聞いていると1ヶ月もしないうちにすぐ飽きる。その意味では、最高の音は最高の音になった瞬間に陳腐化が始まるのだ。実際、オーディオは「いいと思う音」という定義が漠然としているので、ある種宗教的に「この音が最高だ!」みたいなコミュニティを作りたがる人が多い。まぁ、ショップやメーカーからするとそうするのが安定して顧客を獲得する最高の手法なのである程度はしょうがないのだろうけど。
ただ、実際は「いい音」というのは部屋の環境や好みの音楽ソースによって全く異なる。天気や気分でも異なってくるだろう。その都度機材を変えるなんて事は当然できないが、別に機材を変えなくても手持ちのケーブルやもの、組み方、配置、ルームコンディショニングのこつなどのちょっとした工夫で如何様にも変えることができる(限界はあるけど)。この辺まで踏み込んで楽しめるようになると、オーディオは一生の趣味になる。
どうやって今のシステムのポテンシャルを引き出して、好みの方向に音を変えていくのか?がおもしろい。これこそがオーディオの醍醐味だと思う。
私の場合、ヘッドホンなどはかなりいじり倒してわかってきたので、あえて好みの音じゃないヘッドホンを買ってきて、いろいろ改造して遊んだりもする。実際、徐々にデータがたまっていって、自分の思い通りに音作りできるようになってくるとかなり楽しい。
その意味で、スピーカースタンドやその間にはさむ物、置き方などのトータルで幅が広いのがこのサイズだと思う。
③スリムトールボーイ(目安としては極端に細く、土台の方が遙かにでかかったりするやつ)
要領的には②より少し大きい程度だが、スリムなタイプのトールボーイ。実際、環境を決め、スピーカーのパフォーマンスを最大限に引き出す場合、中型~大型のトールボーイがベストだと思う。ただ、置き場所などに自由度が少ないので、その点が難しい。
住宅事情などからそのトールボーイをスリムにしたものをメーカー各社出しているが、音作りがちょっと無理矢理になっていることが多く、これはあまりおすすめしない。このサイズを買うなら大きめのブックシェルフを買うか、部屋と予算が許すなら中型のトールボーイを買った方がいい。
④トールボーイ(ブックシェルフをそのまま縦にでかくした感じのやつ~それ以上の大きさ)
これは15~20畳程度の部屋でのスピーカーとしてはもっとも理想的な作りだと思う。容積が増えるので低域にもゆとりが出るし、ユニットやスピーカー自体が大きくなりすぎないので音のバランスもとりやすい。
⑤それ以上
TannoyやJBLの超大型もののようなタイプ。このタイプを買おう!と思う人にはリスニング環境やボリュームの論議などいらないだろうから、細かい話は必要ない。実際に聞いて、気に入ったものを買うのがいいと思う。
各メーカーともにこの枠組みに乗っ取ってはいるものの、それぞれがんばって特徴を出しているので、必ずしもすべてがこのフォーマットの上で議論できるものではない。ただ、同じメーカーのものだったらだいたいこの話が当てはまるし、メーカーが異なっても基準にはなる。
さてさて。話が長くなって収集をつけにくくなってきたな・・・。
オーディオ機器選びのポイントという風にしてこれ以降の話はまとめようか。
簡単に書いておくと、オーディオ機器は高音で選ぶといい(低域が大好きでしょうがないという人はこの限りではないが)というのも、人間のの耳は、やはり高音の方が「不快に感じる」ポイントが低く、また音の変化に敏感である。
敏感が故に、高域は少しでも歪んでくると「いやな感じ」が強くなる。このため、ケーブルなどの機材で色づけするにも、イコライザーなどを使うにしても(ハイエンドの人はすごく嫌うアイテムだけど)、高域側に補正をかけたいと思うとやはり音が歪み、あまりよくない音になる。ただし、低域側の場合は、多少補正をかけてもあまりわからない。むろん、高域・中域・低域のバランスは重要なので、そこを考えながら調整する必要がある。
従って、高域(あと中域の上の方)の音色が気に入れば、それ以外はよほどの低域をほしがらない限り、後からどのようにでも調整できる。
注意点としては、中域の下の方から低域は、ボリューム位置が絞られていると極端に出ないタイプのスピーカーもあり、この場合補正をかけるにも限界があるので、この辺は自分の家の実効ボリュームと併せて注意して選ぶ必要がある。
お店でこの辺を念頭に入れつつ選ぶこつはまぁ、また後ほどと言うことで・・・。
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2010年5月16日日曜日
2010年4月17日土曜日
洋服のオーダー
ずいぶん更新が空いてしまった。
洋服で問題になってくるのが、シャツやスーツ、ジャケットの類。この手の遊びが一切無い衣類は、やはり「一番大きい所に合わせる」事になる。そうすると、胸~肩回り、背中で上半身がもの凄く引っ張られるので、既製服のかなり大きなサイズとなる。当然、袖や丈は長く、胴回りもぶかぶかである。
色々調べた結果たどり着いたのが代官山のA Workroom(ア・ワークルーム)というお店。
実際、日本はそれでももの凄く甘いが、スーツにはきちんとした「ルール」がある。そして、それを解っていない人が多い。ルールを解っていてあえて崩した歌舞伎モノを気取るなら良いがし、そう言う人は見るべく人が見ると「あいつは解ってやってるな」とわかる。
また、それと同じぐらいスーツの印象を決めるのが、上記の3つの形状と比率である。実際これは凄く重要。どういう事かというと・・・。
例えば、下襟(ラペルという)の幅がワイドだとどっしりとしたスーツに見えるし、逆にラペルの幅がタイトだと少しスタイリッシュに見える。
ちなみに、一応スーツにも流行みたいなモノがあるが、あんまり気にしない方が良い。だって、せっかくオーダーで作るんだし。そんな事より、自分の骨格から襟や全体のバランスを考えて、一番綺麗に収まるポイントを差がして、後はそこを基準に遊んでいく方が絶対に楽しい。
#大まかな形状を考える際のポイント#
大まかな形状を考える時は、必ず「比率」でイメージするようにしよう。例えば、気に入ったサンプルがあって、これと同じ仕立てで作りたい!と思ったとしよう。
そうした時に、私のように極端に肩幅が広いと、サンプルの段階では襟の大きさが中間~少し広めの襟だったのに、できあがってみると肩が広がってむしろ細身の襟になってしまう。肩幅が狭い人の場合、当然逆になる。全体のサイズが大きくなる場合は良いが、特殊な体型で極端に肩幅が広かったり狭かったり、なで肩だったりする人は注意が必要。
フルオーダーを受け付けてくれる店ならその辺も考えてくれる店が殆どだろうが、量販のパターンオーダーやそういう対応になれてない場合、言わないとサンプル通りの実寸になることもある。ただ、量販のパターンオーダーって襟の寸法とかまでやってくれるのか知らないが・・・。
の比率の話はその人の顔の大きさなどにも関連してくるので、自分が着た時のパーツとの全体のバランスを念頭に置いて考えると良い。
選ぶ生地によっては形状以上にイメージに影響を与えるのが生地である。スーツやジャケットの値段は実は生地で殆ど決まっており、どんな職人に頼んでも仕立て自体は10~30万程度で収まる。しかし、生地はそれこそ数万円のものから数百万円なんていうものまである。まぁ、数百万円するようなヴィンテージは初めてオーダーする人が行くような店には置いていないと思うが、まずはトータルの予算から生地の価格帯を決定して、その価格帯で生地を見せてもらうと良いだろう。
③細かいディティールの決定
ボタンやボタンの数、ステッチの糸色、裏地等の細かいディティールを決定していく。ここは結構細かいこだわりを出してもスーツ全体の美観を損ねないので、色々遊べる。
A Workroomでは袖口のボタンを5つにしたり、またそのボタンホールの糸をグラデーションしたりと、結構こだわりのディティールをオプションでつけられる。また、スカル柄の裏地なんてのもあり、結構ぶっ飛んだもの作れる。
④採寸
採寸は基本的にはお店の人に任せる。ただ、これは①の大まかな形の決定とも紐付くが、「肩幅を気持ち広めに」とか「ウエストを少し絞る」とか、そう言う細かい要望があれば再度ここでつけていく。あとは、ジャケットではそこまでやらないが、シャツのオーダーなんかの場合、時計をする人は時計をする側の手首のサイズを少し大きめにとったりすることも出来る。
まあ、採寸は普段洋服選んでて何となく気になるところは伝えてしまった方が良い。
そうだ。話が少し前後するけど、オーダーする時は
・既存のサンプルの型紙をベースに、ポイントポイントでサイズを調整する
・型紙を一から起こしてもらう
という2種類がある。ほんとに吊しのサイズ直しでいける人もたまにいるのでそれならそれで良いと思うが、予算が許せば型紙起こした方が良いと思う。まあ、その辺はお店の人と相談して。
⑤仮縫い
これは、本番の生地の要所を簡単に縫ってつないだ状態で袖を通してみて、フィッティングする工程。この工程は省略することも出来る。実際、最近自分は仮縫いは省いている。
ただ、初めてオーダーする人は絶対入れること。オプションの料金が発生するが、そこはけちらず。やはり実際袖を通してみると全然変わってくる。
高級生地などを使う場合は、全然別の布地で一度仮の服を仕立てる場合もある。今頼んでる革シャツ(A Workroomではないけど)は、布でサンプルを仕立ててある。革がまたフィッティング難しいんですよねぇ。伸びるから・・・。伸びるから多少タイトでも良いんだけど、1・2年着込んである程度伸びた上でピシッとイメージ通りに仕上げるのが意外と難しい。
⑥本縫い
これはもう仕上げの工程。縫い上がりを待つのみ。A Workroomは2~3ヶ月ぐらいだったかなぁ。
とまあこんな感じの流れになる。
値段はほんと、生地次第だが、安い生地でも1着8万~ぐらいにはなってしまう。でも、注文している全体の流れとかも含めて、自分は注文服を作るのはかなり好きである。
ある程度自分のスタイルが確立されてきて、それをイメージしながら注文できるようになると凄く楽しい。特にシャツなんかだと値段的にも比較的手頃に楽しめるので、まずはそこから入ってみてはいかがだろうか。
A Workroomは年に2回オーダーシャツ半額フェアをやっているので、結構お勧め。自分もまとめて3,4着作っている。
綺麗に写真を撮るのが面倒なので、いつも写真は色々なところから拝借しているが、そのうち自分のモノをとってアップしますかね。
なんだか今回はお店紹介記事のようだが、まぁ、実際自分が使っていてお勧めなので。別になにかもらってるわけでは無いですよ 笑
【お店】
A Workroom(ア・ワークルーム) 代官山 : http://www.a-workroom.com/
かなり柔軟にサイジング出来る割に値段は安いと思う。オーナーの岡田氏のセンスも良いので、スーツでちょっと「遊んで」みたいと言う人は、注文する・しないに関わらず一度訪れてみて欲しい。
半期に一度の「オーダーシャツ半額フェア」は使えますよ!
一度書き始めると猛烈に書くんだけど、間が空くと腰が重くなってしまうな。
とは言え適当な事とか近況はよりそう言うのが書きやすいツイッターが在るわけだから、ブログの方はそれなりに濃いモノにしたいと考えている。と自己弁護(笑
さて、先週末、今注文している革シャツの布によるサンプルが届いた。
実に良い仕上がりで、本縫いが楽しみである。
そこで、今回は洋服のオーダーについてちょっと書いてみようかと思う。とりあえず、皆さんになじみが深いと思われるスーツ・ジャケットのオーダー。自分が実際にオーダーした中で何となく思っていることをつらつらとまとめてみました。参考になるのかは解りませんが・・・。
【洋服のオーダーへの傾倒】
自分はボディビルをやっている事もあって、体つきが一般の人とは大きく異なる。当然吊しの服は伸縮する生地でない限りあまり着れない。どのぐらい脂肪がついてるかにもよるが、110-82-95とかそんな感じか。ウエストは意外に細いので、逆にそこが苦労する。
洋服で問題になってくるのが、シャツやスーツ、ジャケットの類。この手の遊びが一切無い衣類は、やはり「一番大きい所に合わせる」事になる。そうすると、胸~肩回り、背中で上半身がもの凄く引っ張られるので、既製服のかなり大きなサイズとなる。当然、袖や丈は長く、胴回りもぶかぶかである。
袖はまあ詰めれば良いのだが、丈や胴回りのいけてなさはどうにも気に入らない。
そう言った全体的に窮屈な感じもあって、長いことスーツは嫌いだった。(職場も制作がメインであまりそう言うものを着る必要がなかったので実際着ないでも済んでいる)
ただ、ある程度年も行くとそれなりの服装を求められる場や店にも行くようになり、3年ぐらい前にちょっとオーダーをしてみようかと思い立った。
ただ、オーダーモノはいかんせん高い。自分の場合パターンオーダーだとやはりなかなか無理もあるだろうが、出来れば型紙から起こしてサイジングはフルオーダーでいきたかった。
仕上げに関しては手縫いは格段に値段が変わってくるので、そこにこだわりは無かった。何より、手縫いのスーツを仕立てて着込むにはまだ早いとも思っていた。
【A Workroomとの出会い】

この店は、サイズ計測などフルオーダーしてくれるが、値段はスーツ一式で8万円ぐらいから作る事が可能で、コストパフォーマンス的に非常に魅力的である。
ちなみに、スーツ8万で安いのか?と言われそうだが、大手メーカーのパターンオーダーならぎりぎりあるが、フルオーダーモノは10万円切るケースは殆ど無い。ここ数年で事情も変わってきているから色々あるのだろうが、少なくとも当時はあまりなかった。
そして、もう一つ引かれたのがA Workroomのオーナー、岡田氏のセンス。クラシックなスーツももちろん作っているが、5ボタン、スカルをあしらった生地など、面白い「提案」をしている。
右へならえのユニフォーム的なスーツがいやだったので、早速ここでオーダーすることに決めた。
【オーダーの楽しみ】
最初に言っておくが、オーダーはもの凄く楽しい。しかし、そう思えるようになるのは2,3着仕立ててからかもしれない。とにかく、最初は何をどうして良いのか?なんか変な事言ってないか?とか細かいことが気になってしまい、意外と悩む。

その行為自体に好き嫌いはあるだろうけど、知らずにやってるよりは全然マシである。
その辺のルールを気にするならば、冠婚葬祭、特に葬は既製のフォーマルを使った方が無難。場としても個人の主張をするところでは無いし。
ただ、それ以外の場は日本は基本的にいい加減なので、後気をつけるとしたら格式高いパーティーぐらいか。それ以外は割と何を着ても大丈夫だと思う。
さて、話をオーダーに戻そう。意外とそう言う「ルールを解った上でやっているか?」というところが気になってしまうタイプなので、最初にオーダーした時は結構迷った。そこで、とりあえずは「無難」な1着を作ってみようという結論に至った。
【オーダーの流れ】
オーダーは、だいたい
①大まかな形の決定
②生地選び
③細かいディティールの決定
④採寸
⑤仮縫い(省略する場合もある)
⑥本縫い
といった感じか。それぞれどういうモノかというと・・・。
①大まかな形の決定
スーツ(ジャケットも含む)の見た目を左右する要素に、
Ⅰ.全体の形状
Ⅱ襟(下襟)の大きさと形状
Ⅲポケットの扱い
がある。後半2つはディティールと言ってしまっても良いかもしれないが、見た目に与える影響が大きいので分けた。なお、これらの分類は自分が勝手に作っているのであしからず。
まずそもそもダブル・シングル・2つボタン、3つボタンと言った大まかな構造。変則的に1つボタンとか5つボタンなんてのもある。これが一番大きな決定事項かもしれない。
最初の1着で作るなら、2ボタンあたりの何にでも使える形が良いと思う。
また、それと同じぐらいスーツの印象を決めるのが、上記の3つの形状と比率である。実際これは凄く重要。どういう事かというと・・・。
例えば、下襟(ラペルという)の幅がワイドだとどっしりとしたスーツに見えるし、逆にラペルの幅がタイトだと少しスタイリッシュに見える。
裾に関しては、裾~前の合わせが四角くキッチリしていればフォーマル・カッチリとした印象になるし、ラウンド形状で大きく切れ込んでいれば少しゆったりとした印象になる。
ポケットなども同様で、ポケットの形状やサイズ、位置によってイメージが変わってくる。
ある程度慣れてきたら自分の頭の中で組み立てて何となくイメージすることが出来るようになるが、最初は店舗にある大まかなサンプルを見せてもらい、そこを基準にすると良いと思う。
実際、A Workroomはその辺のバリエーション提案が凄く多く、面白い。
初めて注文する時は、「こういうシーンやコーディネートに使いたいんだけど、どういう形が良いか?」というイメージを伝えて、その形のサンプルを見せてもらうと良いだろう。
ちなみに、一応スーツにも流行みたいなモノがあるが、あんまり気にしない方が良い。だって、せっかくオーダーで作るんだし。そんな事より、自分の骨格から襟や全体のバランスを考えて、一番綺麗に収まるポイントを差がして、後はそこを基準に遊んでいく方が絶対に楽しい。
#大まかな形状を考える際のポイント#
大まかな形状を考える時は、必ず「比率」でイメージするようにしよう。例えば、気に入ったサンプルがあって、これと同じ仕立てで作りたい!と思ったとしよう。
そうした時に、私のように極端に肩幅が広いと、サンプルの段階では襟の大きさが中間~少し広めの襟だったのに、できあがってみると肩が広がってむしろ細身の襟になってしまう。肩幅が狭い人の場合、当然逆になる。全体のサイズが大きくなる場合は良いが、特殊な体型で極端に肩幅が広かったり狭かったり、なで肩だったりする人は注意が必要。
フルオーダーを受け付けてくれる店ならその辺も考えてくれる店が殆どだろうが、量販のパターンオーダーやそういう対応になれてない場合、言わないとサンプル通りの実寸になることもある。ただ、量販のパターンオーダーって襟の寸法とかまでやってくれるのか知らないが・・・。
の比率の話はその人の顔の大きさなどにも関連してくるので、自分が着た時のパーツとの全体のバランスを念頭に置いて考えると良い。
②生地選び

ただ、少し予算を足すだけで良い生地があったりもするので、最初は後学のために一通りの生地サンプルを見せてもらう事をお勧めする。
ちなみに、A Warkroomは結構変な生地が置いてある。それを見るのも楽しい。
ちなみに、A Warkroomは結構変な生地が置いてある。それを見るのも楽しい。
スーツの生地による差は、まあ実際に見た方が早いので細かい話は省略。長くなるし。麻とか特殊な生地で作りたいという人は、もの凄くしわが入る生地なのでそれを理解しておくこと。
こんな生地もある!
③細かいディティールの決定
ボタンやボタンの数、ステッチの糸色、裏地等の細かいディティールを決定していく。ここは結構細かいこだわりを出してもスーツ全体の美観を損ねないので、色々遊べる。
A Workroomでは袖口のボタンを5つにしたり、またそのボタンホールの糸をグラデーションしたりと、結構こだわりのディティールをオプションでつけられる。また、スカル柄の裏地なんてのもあり、結構ぶっ飛んだもの作れる。
④採寸
採寸は基本的にはお店の人に任せる。ただ、これは①の大まかな形の決定とも紐付くが、「肩幅を気持ち広めに」とか「ウエストを少し絞る」とか、そう言う細かい要望があれば再度ここでつけていく。あとは、ジャケットではそこまでやらないが、シャツのオーダーなんかの場合、時計をする人は時計をする側の手首のサイズを少し大きめにとったりすることも出来る。
まあ、採寸は普段洋服選んでて何となく気になるところは伝えてしまった方が良い。
そうだ。話が少し前後するけど、オーダーする時は
・既存のサンプルの型紙をベースに、ポイントポイントでサイズを調整する
・型紙を一から起こしてもらう
という2種類がある。ほんとに吊しのサイズ直しでいける人もたまにいるのでそれならそれで良いと思うが、予算が許せば型紙起こした方が良いと思う。まあ、その辺はお店の人と相談して。
⑤仮縫い
これは、本番の生地の要所を簡単に縫ってつないだ状態で袖を通してみて、フィッティングする工程。この工程は省略することも出来る。実際、最近自分は仮縫いは省いている。
ただ、初めてオーダーする人は絶対入れること。オプションの料金が発生するが、そこはけちらず。やはり実際袖を通してみると全然変わってくる。
高級生地などを使う場合は、全然別の布地で一度仮の服を仕立てる場合もある。今頼んでる革シャツ(A Workroomではないけど)は、布でサンプルを仕立ててある。革がまたフィッティング難しいんですよねぇ。伸びるから・・・。伸びるから多少タイトでも良いんだけど、1・2年着込んである程度伸びた上でピシッとイメージ通りに仕上げるのが意外と難しい。
⑥本縫い
これはもう仕上げの工程。縫い上がりを待つのみ。A Workroomは2~3ヶ月ぐらいだったかなぁ。
とまあこんな感じの流れになる。
値段はほんと、生地次第だが、安い生地でも1着8万~ぐらいにはなってしまう。でも、注文している全体の流れとかも含めて、自分は注文服を作るのはかなり好きである。
ある程度自分のスタイルが確立されてきて、それをイメージしながら注文できるようになると凄く楽しい。特にシャツなんかだと値段的にも比較的手頃に楽しめるので、まずはそこから入ってみてはいかがだろうか。
A Workroomは年に2回オーダーシャツ半額フェアをやっているので、結構お勧め。自分もまとめて3,4着作っている。
綺麗に写真を撮るのが面倒なので、いつも写真は色々なところから拝借しているが、そのうち自分のモノをとってアップしますかね。
なんだか今回はお店紹介記事のようだが、まぁ、実際自分が使っていてお勧めなので。別になにかもらってるわけでは無いですよ 笑
【お店】
A Workroom(ア・ワークルーム) 代官山 : http://www.a-workroom.com/
かなり柔軟にサイジング出来る割に値段は安いと思う。オーナーの岡田氏のセンスも良いので、スーツでちょっと「遊んで」みたいと言う人は、注文する・しないに関わらず一度訪れてみて欲しい。
半期に一度の「オーダーシャツ半額フェア」は使えますよ!
2010年3月23日火曜日
時計のバンドで遊ぶ
さてさて。ずいぶん春らしい陽気になってきた。
私がこのぐらいの季節になったら何となく行うのが、時計のバンド交換。
これみんな意外とやらないけど、面白ですよ。時計をいくつか持っている人、良い時計を持っている人には是非オススメしたい。ガラッと雰囲気も変わるし、ちょっと小技が聞いてる感じがしてコーディネートの幅も広がる。
基本的に男の場合、余りゴテゴテしたアクセサリーを付けることもないので(私は意外と付けますが 笑)時計はやはり見た目のポイントになる。普通の人はそんなに本数持ってないだろうから現実味無いと思うけど、何本か持ってると色バリエーションを増やしておいて、その日のコーディネートに合わせて時計を選んだりすることも多い。後はビジネスマンの場合、ダブルカフスと時計の色系統を合わせるというのも中々面白い。
まあ、そんなに本数を持って無くても、おそらく「好きな系統の色」というのは皆さんあって、気がついたら黒が多い、とかあると思う。そう言う洋服の色と、「喧嘩しないけど引き立つ色の系統のバンド」とかにしておくと、ほどよく存在感を主張して面白い。まぁ、その辺のカラー系の話はまたそのうちするかも。
もう一つの利点が、革バンドのローテーション。そもそも、やはり革のバンドは夏に汗をかいてしまうと極端に痛む。最近のDバックル系だとまだマシだが、普通の尾錠だとどうしても穴周辺がかなりやられてくる。
そこで私は、
暑い時期:ラバーやステンレス系のバンド or ちょっとカラーを伴ったあまり高くないカーフバンド
涼しい時期:純正バンド or 革系のバンド
と使い分けることにしている。
特にラバー系のバンドはカラフルなカラーもあり、時計が前面に押し出される夏の薄着時にはちょっとしたアクセントになる。また、値段もものによるが普通2,500~3,500円、尾錠とかに凝ってて高いモデルでも4,000~5,000円と、純正のバンドなどに比べるとケタ一つ安い。
また、最近パネライはもちろん、ウブロにしろ、ブルガリにしろ、カルティエにしろ、デフォルトで「ラバーバンド」という選択肢を出してきているメーカーも多い。カラーバリエーションを打ち出しやすいので良いのだろうか。
ラバーは意外と耐久性が無く、2,3年も使うとゴムが硬化してきたり、千切れてきたりとあるので、基本的に1~2シーズンで使い捨てのつもりで。色も悪くなってくるし。
メーカー純正の状態にこだわりたいと言う人も居るようだが、まぁ、別に時計本体をいじる訳じゃないし。バンドの色を変えると時計の表情は驚くほどガラッと変わるので、ちょっと良い時計をお持ちの方は是非試して欲しい。良い時計こそそう言う遊びに耐えうるデザインを持っているので、新たな一面が見えて面白い。
◆そもそもどうやって交換するのか?
時計のバンドは、バネ棒というスプリング状のつっかえ棒のような物で固定されている。これの端を引っかけて頭を下げてやり、穴から取り出せば外れる。構造が解ってしまえば至ってシンプル。バネ棒外しというツールがあるのでそれを利用すれば簡単に外すことができる。また、カミーユフォルネ社のようにワンタッチで外れる特殊バネ棒を採用しているバンドもあるので、そちらの場合は手作業のみでも簡単に外せる。
◆バンドのサイズ
あえて書くほどでもないが一応。時計のバンドには「サイズ」という物がある。バンドを丸ごと交換する場合は基本的にケースの取り付け台座の幅を見ておけばいいが、尾錠を純正品使う場合などは当然尾錠側の幅もしっかりと見る事(特にブライトリングは独自規格が多い)
多くのメンズの時計は18か20mmだが、希に22mmや24mmが存在する。きちんと図ってから購入しよう。時計を何本か持ってる人の場合、この幅が同じである限り基本的に付け替えが可能である(カルティエのパシャなどごく希にオリジナルの形の物があるが)色々ストックして、付け替えて見ると面白い。
◆選ぶ際のポイント
さて。一番楽しくも、付けてみないと想像がつかないのが「実際にどのような色・形を選ぶか」だ。実際今付けている標準のものと近しい物であれば想像がつくが、全く異なる色・デザインの場合正直なところ付けてみるまで何とも言えない。まぁ、それが楽しみでもあるわけだが・・・。
だが、いくつかの法則が存在するので、それをまとめておこうと思う。
時計のバンドを選ぶ際に考慮するのが、「色」と「質感」の2点。
【色の選び方について】
時計の本体をパッと見渡すと(バンドを外してからの方が解りやすいので一旦バンドを外した方が良い)パッと目立つ「色」があると思う。多くの時計は文字盤がそれに当たると思うが、時計によってはケースだったり、特殊な色使いをしている場合短針・長針・秒針だったりする。
これらのポイントとなる色と、バンドの色を合わせる、あるいは親和性の高い色にするのがポイント。
【質感の選び方について】
こちらも同じく時計の本体を見て、質感の方向性を見る。質感というのは、例えばポリッシュが掛かって光沢があるケースや文字盤なのか、半光沢なのか、あるいはマットなのか・・・。
これらの質感を見る。
時計のバンドにも質感があり、時計の質感とバンドの質感のマッチングを考える。
は虫類系:多くの物が表面がてかっており、光沢がある
カーフ系:光沢の物もマットな物もある
コードバン系:光沢がある
ラバー系:基本的にはマット系(ただ、基本的になにに付けてもラバーは合う)
本体の質感とバンドの質感を合わせれば落ち着いた系統になるし、逆に合わせなければ「時計が際立つ」あるいは「バンドが際立つ」と言うことになる。
時計の持っている色の方向性とバンドの色を喧嘩させるのはなかなか難易度が高く、失敗する可能性が高いので際立てに関しては質感で行った方が無難にまとまりやすい。
◆Dバックル系のバックルのススメ
写真のような、Dバックルというバックル方式の金具がある。ステンレスの時計のようにぱちっと付け外しできるのを、革のベルトでやってしまおうという尾錠の一種。
最近の高級時計はこれが多いが、これは非常に優れている。まず一つ目は脱着が簡単。そして、尾錠のように革をこじって外すことがないので、革を痛めない。この革を痛めないというのが凄く重要で、尾錠だとある程度丁寧に使っていても2,3年でどうしても使う穴周辺が痛んでくる。
Dバックルだと穴周辺のヘタリが少ないので、リアルな話、数年単位でバンドの持ちが変わってくる。私も、手持ちの時計の純正のバンドなんかでもDバックルに替えてしまったりしている。
Dバックルは時計メーカーや時計ショップのオリジナルなどもあり、シルバーの光沢・半光沢、黒、ローズ、ゴールド、など色々な色バリエーションがある。ただ、いくつかの革バンドや時計で無難に使い回すことを考える場合、シルバーがお勧めである。
◆「慣れ」の問題
最後に一つ。
時計バンドの交換は、初めてで、しかも純正バンドとは方向性を変えた物を選ぶと多くの人は「失敗したかな!?」と思う。(特に高い時計であればあるほど統一感が良いので、そう思う)実際に私もそう思った。
ただ、これは「純正バンドでの慣れ」から来る物で、実際は数日付けてると「意外と悪くないか」となってくる。1度交換に慣れてしまうと、後は選び方もうまくなるし、割と面白くなると思う。最初は「あれ?」と思うかもしれないが、気にしないことが重要。良いデザインの時計ほど、どんなバンドでも結局あってしまう。
◆ブランド紹介
【モレラート MORELLATO】
時計バンド専門のメーカー。元々時計メーカーにバンド供給とかを行っているメーカーなので、作りはかなりしっかりしている。また、オリジナルの時計バンドはラインナップも広く、選択肢も多い。私は基本的には遊びのバンドはモレラートから探し、どうしてもイメージにない物だけ他を探す。
品質に関しては、中程度。絶対的に見れば別に決してよくはないが、コストパフォーマンスから考えると良いと思う。やはり、遊び用のバンドだ。特に型押しの革(牛革に型押ししてそれっぽく見せるフェイクレザー)を多く用意しており、クロコダイル等の高価なは虫類系のベルトを買うのはちょっと・・・と言う人にはオススメできる。純正クロコとかパイソンも安い。
【カミーユフォルネ CamilleFournet】
こちらも同じく時計バンド専門のメーカー。フランスならではの実に作りの綺麗なベルトである。このブランドの特徴は、全商品に(確か)アビエシステムという簡単にベルト交換ができるシステムが搭載されている事。まぁ、通常のバネ棒でもバネ棒外し持ってれば簡単なんだけど、より簡単に付け替えることができる。おそらく、ネクタイを結ぶより短時間にできる。
ネクタイを選ぶようにファッションコーディネートに合わせて時計のバンドを選ぶって言うのも中々洒落ていて良いではないか。
品質に関しては、モレラートより少しできが良い。その分値段も13,000~50,000万ぐらいと高いけど。ただ、純正ベルトと同等あるいはそれ以上の作りなので、純正ベルトがへたってきて、それを交換する時の「メイン」としてはお勧め。色の出もモレラートより綺麗な物が多い。
また、クロコダイルやアリゲーターはもちろん、パイソン、リザード、テジューなど特殊革も多く、その点も面白い。まぁ、特殊な革になるとその分値段も上がってしまうのだが、やはりアリゲーターやクロコダイルの皮は重厚に決めたい時はこれ以上ないアイテムになる。
革自体の質も、面の取り方も非常に綺麗なので、は虫類系の本格的なバンドを買う時はモレラートよりはフォルネを選んだ方が失敗はしないと思う。
【ヒルシュ Hirsch】
オーストリアの時計バンドメーカー。ヒルシュのバンドは使ったことがないので何とも言えないが、ラバーバンドとかは先進的なDバックルタイプの物を出している。だが、ちと高い。
ただ、かなり良いラバーバンドを作っているらしいので、一度は使ってみたいものだ。
【バンビ BAMBI】
レザーのみならずステンレス系もかなり色々なバンドを取り扱っており、選択肢としては一番多いかもしれない。また、変な規格モノ?をやっていて、私も「松坂牛」の革を使ったと言うのを勢いで買ってしまった 笑
なぜ松坂牛・・・と言う話もあるのだが、これには実は面白い話がある(半分推測だが)。実際、食用牛の皮は悪くない。まして、松坂牛ほど丁寧に育てられた牛ならば、かなり良い革である。ただ、問題なのは食用牛は肉の歩留まりがよくなるように肉優先で加工するため、実際には皮がかなり傷んだり、細切れになったりして一般的な革製品に使えるほど大きな面がとれない事が多い。だが、時計のバンドは使う大きさもたかがしれているので、使い勝手と名前のおもしろさ的にはベストだろう。
とまあこんな感じ。
ショップは検索すれば色々出てくるけど、使ったことあるショップを一応。
時計バンド・時計ベルト・時計専門店 mano a mano
私がこのぐらいの季節になったら何となく行うのが、時計のバンド交換。
これみんな意外とやらないけど、面白ですよ。時計をいくつか持っている人、良い時計を持っている人には是非オススメしたい。ガラッと雰囲気も変わるし、ちょっと小技が聞いてる感じがしてコーディネートの幅も広がる。
基本的に男の場合、余りゴテゴテしたアクセサリーを付けることもないので(私は意外と付けますが 笑)時計はやはり見た目のポイントになる。普通の人はそんなに本数持ってないだろうから現実味無いと思うけど、何本か持ってると色バリエーションを増やしておいて、その日のコーディネートに合わせて時計を選んだりすることも多い。後はビジネスマンの場合、ダブルカフスと時計の色系統を合わせるというのも中々面白い。
まあ、そんなに本数を持って無くても、おそらく「好きな系統の色」というのは皆さんあって、気がついたら黒が多い、とかあると思う。そう言う洋服の色と、「喧嘩しないけど引き立つ色の系統のバンド」とかにしておくと、ほどよく存在感を主張して面白い。まぁ、その辺のカラー系の話はまたそのうちするかも。
もう一つの利点が、革バンドのローテーション。そもそも、やはり革のバンドは夏に汗をかいてしまうと極端に痛む。最近のDバックル系だとまだマシだが、普通の尾錠だとどうしても穴周辺がかなりやられてくる。
そこで私は、
暑い時期:ラバーやステンレス系のバンド or ちょっとカラーを伴ったあまり高くないカーフバンド
涼しい時期:純正バンド or 革系のバンド
と使い分けることにしている。
特にラバー系のバンドはカラフルなカラーもあり、時計が前面に押し出される夏の薄着時にはちょっとしたアクセントになる。また、値段もものによるが普通2,500~3,500円、尾錠とかに凝ってて高いモデルでも4,000~5,000円と、純正のバンドなどに比べるとケタ一つ安い。
また、最近パネライはもちろん、ウブロにしろ、ブルガリにしろ、カルティエにしろ、デフォルトで「ラバーバンド」という選択肢を出してきているメーカーも多い。カラーバリエーションを打ち出しやすいので良いのだろうか。
ラバーは意外と耐久性が無く、2,3年も使うとゴムが硬化してきたり、千切れてきたりとあるので、基本的に1~2シーズンで使い捨てのつもりで。色も悪くなってくるし。
メーカー純正の状態にこだわりたいと言う人も居るようだが、まぁ、別に時計本体をいじる訳じゃないし。バンドの色を変えると時計の表情は驚くほどガラッと変わるので、ちょっと良い時計をお持ちの方は是非試して欲しい。良い時計こそそう言う遊びに耐えうるデザインを持っているので、新たな一面が見えて面白い。
◆そもそもどうやって交換するのか?
時計のバンドは、バネ棒というスプリング状のつっかえ棒のような物で固定されている。これの端を引っかけて頭を下げてやり、穴から取り出せば外れる。構造が解ってしまえば至ってシンプル。バネ棒外しというツールがあるのでそれを利用すれば簡単に外すことができる。また、カミーユフォルネ社のようにワンタッチで外れる特殊バネ棒を採用しているバンドもあるので、そちらの場合は手作業のみでも簡単に外せる。
◆バンドのサイズ
あえて書くほどでもないが一応。時計のバンドには「サイズ」という物がある。バンドを丸ごと交換する場合は基本的にケースの取り付け台座の幅を見ておけばいいが、尾錠を純正品使う場合などは当然尾錠側の幅もしっかりと見る事(特にブライトリングは独自規格が多い)
多くのメンズの時計は18か20mmだが、希に22mmや24mmが存在する。きちんと図ってから購入しよう。時計を何本か持ってる人の場合、この幅が同じである限り基本的に付け替えが可能である(カルティエのパシャなどごく希にオリジナルの形の物があるが)色々ストックして、付け替えて見ると面白い。
◆選ぶ際のポイント
さて。一番楽しくも、付けてみないと想像がつかないのが「実際にどのような色・形を選ぶか」だ。実際今付けている標準のものと近しい物であれば想像がつくが、全く異なる色・デザインの場合正直なところ付けてみるまで何とも言えない。まぁ、それが楽しみでもあるわけだが・・・。
だが、いくつかの法則が存在するので、それをまとめておこうと思う。
時計のバンドを選ぶ際に考慮するのが、「色」と「質感」の2点。
【色の選び方について】
時計の本体をパッと見渡すと(バンドを外してからの方が解りやすいので一旦バンドを外した方が良い)パッと目立つ「色」があると思う。多くの時計は文字盤がそれに当たると思うが、時計によってはケースだったり、特殊な色使いをしている場合短針・長針・秒針だったりする。
これらのポイントとなる色と、バンドの色を合わせる、あるいは親和性の高い色にするのがポイント。
【質感の選び方について】
こちらも同じく時計の本体を見て、質感の方向性を見る。質感というのは、例えばポリッシュが掛かって光沢があるケースや文字盤なのか、半光沢なのか、あるいはマットなのか・・・。
これらの質感を見る。
時計のバンドにも質感があり、時計の質感とバンドの質感のマッチングを考える。
は虫類系:多くの物が表面がてかっており、光沢がある
カーフ系:光沢の物もマットな物もある
コードバン系:光沢がある
ラバー系:基本的にはマット系(ただ、基本的になにに付けてもラバーは合う)
本体の質感とバンドの質感を合わせれば落ち着いた系統になるし、逆に合わせなければ「時計が際立つ」あるいは「バンドが際立つ」と言うことになる。
時計の持っている色の方向性とバンドの色を喧嘩させるのはなかなか難易度が高く、失敗する可能性が高いので際立てに関しては質感で行った方が無難にまとまりやすい。
◆Dバックル系のバックルのススメ
写真のような、Dバックルというバックル方式の金具がある。ステンレスの時計のようにぱちっと付け外しできるのを、革のベルトでやってしまおうという尾錠の一種。
最近の高級時計はこれが多いが、これは非常に優れている。まず一つ目は脱着が簡単。そして、尾錠のように革をこじって外すことがないので、革を痛めない。この革を痛めないというのが凄く重要で、尾錠だとある程度丁寧に使っていても2,3年でどうしても使う穴周辺が痛んでくる。
Dバックルだと穴周辺のヘタリが少ないので、リアルな話、数年単位でバンドの持ちが変わってくる。私も、手持ちの時計の純正のバンドなんかでもDバックルに替えてしまったりしている。
Dバックルは時計メーカーや時計ショップのオリジナルなどもあり、シルバーの光沢・半光沢、黒、ローズ、ゴールド、など色々な色バリエーションがある。ただ、いくつかの革バンドや時計で無難に使い回すことを考える場合、シルバーがお勧めである。
◆「慣れ」の問題
最後に一つ。
時計バンドの交換は、初めてで、しかも純正バンドとは方向性を変えた物を選ぶと多くの人は「失敗したかな!?」と思う。(特に高い時計であればあるほど統一感が良いので、そう思う)実際に私もそう思った。
ただ、これは「純正バンドでの慣れ」から来る物で、実際は数日付けてると「意外と悪くないか」となってくる。1度交換に慣れてしまうと、後は選び方もうまくなるし、割と面白くなると思う。最初は「あれ?」と思うかもしれないが、気にしないことが重要。良いデザインの時計ほど、どんなバンドでも結局あってしまう。
◆ブランド紹介
【モレラート MORELLATO】
時計バンド専門のメーカー。元々時計メーカーにバンド供給とかを行っているメーカーなので、作りはかなりしっかりしている。また、オリジナルの時計バンドはラインナップも広く、選択肢も多い。私は基本的には遊びのバンドはモレラートから探し、どうしてもイメージにない物だけ他を探す。
品質に関しては、中程度。絶対的に見れば別に決してよくはないが、コストパフォーマンスから考えると良いと思う。やはり、遊び用のバンドだ。特に型押しの革(牛革に型押ししてそれっぽく見せるフェイクレザー)を多く用意しており、クロコダイル等の高価なは虫類系のベルトを買うのはちょっと・・・と言う人にはオススメできる。純正クロコとかパイソンも安い。
【カミーユフォルネ CamilleFournet】
こちらも同じく時計バンド専門のメーカー。フランスならではの実に作りの綺麗なベルトである。このブランドの特徴は、全商品に(確か)アビエシステムという簡単にベルト交換ができるシステムが搭載されている事。まぁ、通常のバネ棒でもバネ棒外し持ってれば簡単なんだけど、より簡単に付け替えることができる。おそらく、ネクタイを結ぶより短時間にできる。
ネクタイを選ぶようにファッションコーディネートに合わせて時計のバンドを選ぶって言うのも中々洒落ていて良いではないか。
品質に関しては、モレラートより少しできが良い。その分値段も13,000~50,000万ぐらいと高いけど。ただ、純正ベルトと同等あるいはそれ以上の作りなので、純正ベルトがへたってきて、それを交換する時の「メイン」としてはお勧め。色の出もモレラートより綺麗な物が多い。
また、クロコダイルやアリゲーターはもちろん、パイソン、リザード、テジューなど特殊革も多く、その点も面白い。まぁ、特殊な革になるとその分値段も上がってしまうのだが、やはりアリゲーターやクロコダイルの皮は重厚に決めたい時はこれ以上ないアイテムになる。
革自体の質も、面の取り方も非常に綺麗なので、は虫類系の本格的なバンドを買う時はモレラートよりはフォルネを選んだ方が失敗はしないと思う。
【ヒルシュ Hirsch】
オーストリアの時計バンドメーカー。ヒルシュのバンドは使ったことがないので何とも言えないが、ラバーバンドとかは先進的なDバックルタイプの物を出している。だが、ちと高い。
ただ、かなり良いラバーバンドを作っているらしいので、一度は使ってみたいものだ。
【バンビ BAMBI】
レザーのみならずステンレス系もかなり色々なバンドを取り扱っており、選択肢としては一番多いかもしれない。また、変な規格モノ?をやっていて、私も「松坂牛」の革を使ったと言うのを勢いで買ってしまった 笑
なぜ松坂牛・・・と言う話もあるのだが、これには実は面白い話がある(半分推測だが)。実際、食用牛の皮は悪くない。まして、松坂牛ほど丁寧に育てられた牛ならば、かなり良い革である。ただ、問題なのは食用牛は肉の歩留まりがよくなるように肉優先で加工するため、実際には皮がかなり傷んだり、細切れになったりして一般的な革製品に使えるほど大きな面がとれない事が多い。だが、時計のバンドは使う大きさもたかがしれているので、使い勝手と名前のおもしろさ的にはベストだろう。
とまあこんな感じ。
ショップは検索すれば色々出てくるけど、使ったことあるショップを一応。
時計バンド・時計ベルト・時計専門店 mano a mano
余談だが、丁度この原稿を書いている時に時計屋ネットにツイッターでフォローされた。なんでフォローされたのか謎なのだが・・・。まあ、ツイッターのプロフィールに時計が趣味的な事を書いていたからだろうか。まだ公開前の原稿の時だったので、余りの偶然にびっくりした。
2010年3月18日木曜日
2010年3月8日月曜日
Polka Dots And Moonbeams
ダンスパーティーが庭でひらかれていたんだ。
誰かがドシンとぶつかって、「あら、ごめんなさい」って言う声が聞こえた。
目に飛び込んで来たものは水玉模様と月の光。
鼻がツンと上をむいたその娘に僕の目は眩んでしまって、もうたちまち夢中さ。
音楽が始まって、僕はためらっていた。
でも、はずむ息を抑えて、思い切って言ったんだ。「一曲踊ってくださいませんか?」って。
そしたらおどろいたことに、その娘は僕の腕の中に入ってきて、
その時、水玉模様と月の光とツンと上をむいた鼻が、
僕のおどおどした腕の中でパチパチッとスパークしたんだ。
僕達が踊りながら漂っていると、他の連中は、「おいおい、どうなるんだ」って目で僕らを見ていた。
うん、たしかに彼等の目はそう言っていた。でも、僕にはもう答えがわかっていたんだ。
そして多分、答え以上のものが。
つまり、今、僕はライラックの花と笑いに満ちた家にいて、
「Ever After」っていう言葉の意味を知っているってことさ。
そして、これから「ツンと上を向いた鼻」にキスするたびに、
あの「水玉模様と月の光」のことを、きっといつも思い出すんだろうなぁ。
Jazzのスタンダード「Polka Dots And Moonbeams」。
Bill Evansがプレイしたこの曲は、ひときわメロディが美しい。
そう言えば、自分がJazzを聞くようになったのはいつからだろうか。特に衝撃的な出会いがあったとかいう記憶は無いんだが、オーディオにこりり始めると同時になんか気がついたらJazzを聞くようになっていた。父親がよく聞いていたからCDが割とあったっていうのもあるのかもしれない。
Jazzにはスタンダードと呼ばれる曲がある。
誰でも知っている、まさに「スタンダード」な曲だが、中でもJazzのスタンダードの場合「誰もが演奏する」というのがポイントだと思う。これは、スタンダードと呼ばれる曲の多くが、元々はJazzの曲ではなく、1900年代前半のブロードウェイのミュージカルやハリウッドの映画音楽である場合が多く、昨今のように「誰かの持ち歌」的な要素があまり無いからだろうか。Popsとかではあまりないけど、これが面白い。
①ものすごい数の「名演」がある
Jazzは即興演奏が売り。同じ演奏者でも、回毎に全く違う解釈で演奏する事もしばしば。それが、さらに大勢のプレイヤーの数だけある。ほんと、スタンダードと呼ばれる名曲だと星の数ほどあると言っても過言じゃない。まぁ、録音とかがしっかり残って今の時代まで伝えられてるのは少ないけど、そのぶん本当に名演が多い。
同じ曲なのに人によってこうも違うものか!という楽しみは、なかなか他の音楽では無いと思う。
Polka Dots And Moonbeamsも、いくつもの名演がある。Youtubeで見かけた中で自分が好きな演奏者のをピックアップしてみた。
Glenn Miller(グレン・ミラー)
後から考えると、おそらくこれが歌詞のイメージには一番近いのかな。グレンミラーによるBigBandJazz。
Hampton Hawes(ハンプトン・ホーズ)
なぜか日本ではあんまり評価されてない時代のミゾにはまってしまっている人。シンプルで美しいメロディ回しは素晴らしいし凄く好きだけど、なぜか評価が低い。評論家には受けないから評価されないのではないかと言われている。他の曲でもこの人のプレイは明朗快活なケースが多く、聞きやすい。でも、初期の頃は好きだったけど、最近聞かなくなったなぁ・・・。そう言う事なのだろうか・・・。
Bud Powell(バド・パウエル)
バドパウエルはどっちかというとこの人は「クレオパトラの夢」とかそう言う濃厚な曲のイメージが強いが、こういう曲も良いと思う。ビルエバンスと対極にあるような力強いタッチ。でも、音の余韻が実は凄く綺麗。このコントラストはバド・パウエルならではだなー。
②そもそもVocal曲である事が多い。
元がミュージカル曲が多いため、Jazzのスタンダードは意外と元をたどるとヴォーカル曲であることが多い。ポルカドッツアンドムーンビームスも、自分が知ったのはBill Evansのピアノだったが、後々になってみるとボーカル曲だったことを知った。
こういう出会いが多いため、Jazzスタンダードには面白い現象が起きる。
自分の中では、最初このPolka Dots And Moonbeamsはどこかもの悲しい、今まさに天寿を全うしようとしている老人が過去を思い出しているような、そんなちょっと悲しいイメージだった。ところが、歌詞を見ているとどうもそうでもない。昔を思い返してると言う所は割と当たってるが、単に奥さんとの出会いを思い返しているのろけ話だ。
最初歌詞を見た時はちょっと面食らったが、でも改めて聞いてみると確かにそんな暖かい感じが溢れてくるから不思議。
私だけではなく、Jazzのスタンダードが好きな人はこういう現象にしばしば突き当たる事があるようだ。
こういう意表を突いた出会いがあるので、最近では好きなスタンダードの演奏が出てきても、あえて歌詞を調べることはしないで暫く放っておく事にしている。何年かがかりで楽しめる良い“遊び”だ。
ボーカルバージョンはElla Fitzgeraldのが好きなんだけど、Youtubeには無いっぽいな。
こういう楽しみ方ができるのもJazzならでは。皆さんもよかったら是非!
2010年3月5日金曜日
オーディオ道 ヘッドホン探究の旅 アンプ編
久しぶりにオーディオの話。
7,8年前からあまりスピーカー系のオーディオシステムには触っていない。もっぱらイヤホン・ヘッドホンにシフトした。
現在所有している&これまでに使ってきた器材をリストアップしてみよう。
ほんとはもう少し具体的な「システム構築のコツ」とか「器材選びのコツ」とか「ケーブル選びのコツ」の方が良いんだろうけど、備忘録の意味合いも含めて一応まとめておこうとおもう。
※ケーブル選びとかはほんと重要&面白いので、そのうち書きます。
【Headphone Amp】
[Creative USB Sound Blaster Audigy2 NX USBAGY2N](多分これ系だけど、型番的には一個前かも)
これをヘッドホンアンプと言って良いか微妙だが、一応。SennheiserHD580を導入した後も、基本的にはPCから音を出していたので、最初はまずそのクォリティアップを考えた。そこで選択肢に上がったのがUSBの外付けサウンドカード。
PCサウンドは、どうしても劣悪なPC本体の電源環境に影響を受けてしまい、ノイズが多くなる。また、S/N比などもイマイチ。そこで、USBの普及と共に登場し始めたのがUSBの外付けサウンドカード。
これはなかなか画期的で、サウンドデータはUSBでデジタルアウトしてしまい、実際のD/AコンバートはACアダプタで駆動させた外付けの箱で行うという物。
この結果、PCからダイレクトに電源関係の歪みを広う事は少なくなり、ずいぶん音質が改善した。未だにバカみたいにコンデンサ乗っけた内部サウンドカードもあるけど、やっぱりこっちの方が良いと思う。ま、所詮はPCの音なんだけど・・・。
[Musica HPA100]
このアンプは比較的小さなオーディオ専門メーカー、「ムジカ(Musica」)という会社の製品。ヘッドホンにこり始めた時に最初に導入したヘッドホン専用のアンプ。チョイスするに当たって次ようなことを重視した。
①色づけが少ない素直な音であること
②拡張性があること
③サイズが手頃なこと
今でこそヘッドホンアンプも山のように出てきているが、2003年(頃だと思う)当時はまだ選択肢も今より少なかった。PC系に特化している製品か、スピーカー系オーディオと同じくフルサイズの筐体のものという二極分化していた。海外ではこの頃から割とガレージメーカー系のヘッドホンアンプも多かったけど、特に日本ではね。手に入りやすい物は少なかった。
そんななか、自然と決定したのがこのムジカのHPA100。
あまりゴテゴテした作りにはなっておらず、シンプルそのもの。中開けてもほんとシンプル。そして、ガレージメーカーならではで、購入時(あるいは購入後でも可)に中身のパーツをパーツ単位でアップグレードしたりできた。そのため、本来の中の回路よりだいぶ余裕のある筐体になっており、自分で改造する際にも扱いやすい。
実際の試聴は中野のフジヤエービックでちょろっと聞いて、音的にも問題なかったから速攻これに決めた。このメーカーは未だに精力的に活動しており、こういうガレージメーカー的なメーカーには頑張って欲しいと思う。
[AUDIOTRAK Dr.DAC]
基本的にはちゃんとした音楽を聴く時はCDプレイヤーでならしていたが、一方でPCの便利さも捨てがたく、HPA100&AUDIOANALOGUEのPRIMO(CDプレイヤー)を導入してからも結構Audigyを使っていた。ただ、お世辞にもヘッドホンアンプとしてみると貧弱で、音にもおもしろみが無い。
PCに特化しているが、アンプとしてもそこそこと言う所でたどり着いたのがDr.DACだった。これ、マジメに相当優秀なアンプだと思う。電源周りが貧弱なのでそこに改良の余地があるが、逆に改造してやるとかなりのポテンシャルを秘めている。オペアンプを交換することも想定したソケット形式の作りになっており、「好きに改造しろよ」というメッセージに溢れている。実際、改造してる人も多い。
値段的にも比較的手頃で、最悪改造でおかしな事になってもまぁ、絶望して立ち直れなくなるほどではない。
このアンプ、何が優れているかというと、そのインターフェース。
USB、同軸、オプティカル、RCALineIn等の入力を供え、出力もステレオ×2、RCALineOutを供える。ボリュームが独立してれば最高なんだが、さすがにまでは望むまい。2台のヘッドホン・イヤホンを聞き比べる時とかに非常に便利。
そして、それらを前面のディップスイッチで簡単に切り替えることができる。
またこのアンプ、そもそもDACとしてもなかなか優れており、入力系統が豊富で、LineOutもあるので、デジタルアンプなどと組み合わせるとかなりコンパクトなプリ・パワーの構成にもできる。実際、今スピーカーを鳴らすのにFlyingMoleのデジタルアンプと組み合わせている。
スピーカーの配置やケーブルの取り回しとかが悩ましいが、PCを含めたサウンド環境を全て集約できるのは秀逸。知識がある人は改造などの幅も広く、ほんとこれほど遊べるオーディオ機器はあまり無い。実際、自分も初代Dr.DAC、Dr.DACⅡ、Dr.DACDXと3台所有している。
このアンプの改造に関してはググったらものすごいページがいくつかあるのだが、まあ一応自分なりのモノをまたそのうち書こうと思う。
※Amazonが安いので一応貼っときます。興味がある人は使い方とか聞いて下さい。
[PS Audio GCHA]
最終的にいま着地しているのがPSAudioのGCHA。ミドルエンドクラスのヘッドホンアンプだが、バカみたいに出力を稼ぐ必要がないヘッドホンアンプでは、割とこのあたりで十分なラインに来ていると思う。
アンプというのは当然電圧が高くなればなるほどパーツへの負担も大きく、電気的・音質的な歪みも大きくなりやすくなる。大型スピーカーを鳴らそうと思うと値段がうなぎ登りに高くなっていくのはこのためで、出力とクォリティという相反する要素を高めていかなければならないので、金額ものすごいことになる。
どのぐらい凄い金額になるかというと、自分が実際に接した最高峰のシステムで言えば・・・
AMP:FM Acousticsというスイスのメーカーのモノ。コントロールアンプ×1台、シングルパワーアンプ×2台で500万強ぐらいだったと思う。
Speaker:JBLのK2 S9500(360万ぐらいだったかな)
CDPlayer:ESOTERICのP0s(100万チョイ?)
というシロモノ。当然ジョイントのケーブルもそれ相応のものが求められるので、システム全部を組むと1000万は軽く超えてるはず・・・。
ま、時計しかり、オーディオしかり、ワインしかり、趣味の世界は上を見るときりがないんですけどね。
話を戻してGCHA。前述のように、ヘッドホンアンプは出力の方はさほど気を遣う必要が無く、クォリティの方を高める作業に集中できる。このため、中身に関しては10~15万クラスでもう十分行き着いてくる。後は外箱とかインターフェースとしてUSBやその他広く対応しているか、で値段が変わってきている感じ。
近年アンバランス接続ではなくジャック自体もバランス接続にするのが流行っており、こちらに走ると改造とかの必要も出てくるケースがあるので少しコストかかるが。
GCHAはエネルギッシュな音だが、最終的にメインヘッドホンに決めたULTRASONEのEdition9との相性で決めた。もの凄いエネルギッシュで、解像度も高く、比較的ソースも選ばないので良い組み合わせだと思う。フジヤエービックでもこの組み合わせを推奨していたが、実際良いチョイスだ。
とまあ自分が今の所使ってきたアンプはこんな感じである。万人にお勧めできるのは、なんと言ってもDr.DAC。見た目がNGな人はダメだろうけど、PCとの接続を絡めつつ、デスクトップ周りでオーディオシステムを集約したい場合はまずこれに決まる。予算があればGracedesign M902とかが良いんだけどね。ちと高いからまずはDr.DACかな。
うーむ。長くなってしまったな。
ヘッドホンに関しては10個以上あってもっと長くなるから、分けて書くとしよう・・・。
7,8年前からあまりスピーカー系のオーディオシステムには触っていない。もっぱらイヤホン・ヘッドホンにシフトした。
現在所有している&これまでに使ってきた器材をリストアップしてみよう。
ほんとはもう少し具体的な「システム構築のコツ」とか「器材選びのコツ」とか「ケーブル選びのコツ」の方が良いんだろうけど、備忘録の意味合いも含めて一応まとめておこうとおもう。
※ケーブル選びとかはほんと重要&面白いので、そのうち書きます。
【Headphone Amp】
[Creative USB Sound Blaster Audigy2 NX USBAGY2N](多分これ系だけど、型番的には一個前かも)

PCサウンドは、どうしても劣悪なPC本体の電源環境に影響を受けてしまい、ノイズが多くなる。また、S/N比などもイマイチ。そこで、USBの普及と共に登場し始めたのがUSBの外付けサウンドカード。
これはなかなか画期的で、サウンドデータはUSBでデジタルアウトしてしまい、実際のD/AコンバートはACアダプタで駆動させた外付けの箱で行うという物。
この結果、PCからダイレクトに電源関係の歪みを広う事は少なくなり、ずいぶん音質が改善した。未だにバカみたいにコンデンサ乗っけた内部サウンドカードもあるけど、やっぱりこっちの方が良いと思う。ま、所詮はPCの音なんだけど・・・。
[Musica HPA100]
このアンプは比較的小さなオーディオ専門メーカー、「ムジカ(Musica」)という会社の製品。ヘッドホンにこり始めた時に最初に導入したヘッドホン専用のアンプ。チョイスするに当たって次ようなことを重視した。
①色づけが少ない素直な音であること
②拡張性があること
③サイズが手頃なこと
今でこそヘッドホンアンプも山のように出てきているが、2003年(頃だと思う)当時はまだ選択肢も今より少なかった。PC系に特化している製品か、スピーカー系オーディオと同じくフルサイズの筐体のものという二極分化していた。海外ではこの頃から割とガレージメーカー系のヘッドホンアンプも多かったけど、特に日本ではね。手に入りやすい物は少なかった。
そんななか、自然と決定したのがこのムジカのHPA100。
あまりゴテゴテした作りにはなっておらず、シンプルそのもの。中開けてもほんとシンプル。そして、ガレージメーカーならではで、購入時(あるいは購入後でも可)に中身のパーツをパーツ単位でアップグレードしたりできた。そのため、本来の中の回路よりだいぶ余裕のある筐体になっており、自分で改造する際にも扱いやすい。
実際の試聴は中野のフジヤエービックでちょろっと聞いて、音的にも問題なかったから速攻これに決めた。このメーカーは未だに精力的に活動しており、こういうガレージメーカー的なメーカーには頑張って欲しいと思う。
[AUDIOTRAK Dr.DAC]
基本的にはちゃんとした音楽を聴く時はCDプレイヤーでならしていたが、一方でPCの便利さも捨てがたく、HPA100&AUDIOANALOGUEのPRIMO(CDプレイヤー)を導入してからも結構Audigyを使っていた。ただ、お世辞にもヘッドホンアンプとしてみると貧弱で、音にもおもしろみが無い。
PCに特化しているが、アンプとしてもそこそこと言う所でたどり着いたのがDr.DACだった。これ、マジメに相当優秀なアンプだと思う。電源周りが貧弱なのでそこに改良の余地があるが、逆に改造してやるとかなりのポテンシャルを秘めている。オペアンプを交換することも想定したソケット形式の作りになっており、「好きに改造しろよ」というメッセージに溢れている。実際、改造してる人も多い。
値段的にも比較的手頃で、最悪改造でおかしな事になってもまぁ、絶望して立ち直れなくなるほどではない。
このアンプ、何が優れているかというと、そのインターフェース。
USB、同軸、オプティカル、RCALineIn等の入力を供え、出力もステレオ×2、RCALineOutを供える。ボリュームが独立してれば最高なんだが、さすがにまでは望むまい。2台のヘッドホン・イヤホンを聞き比べる時とかに非常に便利。
そして、それらを前面のディップスイッチで簡単に切り替えることができる。
またこのアンプ、そもそもDACとしてもなかなか優れており、入力系統が豊富で、LineOutもあるので、デジタルアンプなどと組み合わせるとかなりコンパクトなプリ・パワーの構成にもできる。実際、今スピーカーを鳴らすのにFlyingMoleのデジタルアンプと組み合わせている。
スピーカーの配置やケーブルの取り回しとかが悩ましいが、PCを含めたサウンド環境を全て集約できるのは秀逸。知識がある人は改造などの幅も広く、ほんとこれほど遊べるオーディオ機器はあまり無い。実際、自分も初代Dr.DAC、Dr.DACⅡ、Dr.DACDXと3台所有している。
このアンプの改造に関してはググったらものすごいページがいくつかあるのだが、まあ一応自分なりのモノをまたそのうち書こうと思う。
※Amazonが安いので一応貼っときます。興味がある人は使い方とか聞いて下さい。
[PS Audio GCHA]
最終的にいま着地しているのがPSAudioのGCHA。ミドルエンドクラスのヘッドホンアンプだが、バカみたいに出力を稼ぐ必要がないヘッドホンアンプでは、割とこのあたりで十分なラインに来ていると思う。
アンプというのは当然電圧が高くなればなるほどパーツへの負担も大きく、電気的・音質的な歪みも大きくなりやすくなる。大型スピーカーを鳴らそうと思うと値段がうなぎ登りに高くなっていくのはこのためで、出力とクォリティという相反する要素を高めていかなければならないので、金額ものすごいことになる。
どのぐらい凄い金額になるかというと、自分が実際に接した最高峰のシステムで言えば・・・
AMP:FM Acousticsというスイスのメーカーのモノ。コントロールアンプ×1台、シングルパワーアンプ×2台で500万強ぐらいだったと思う。
Speaker:JBLのK2 S9500(360万ぐらいだったかな)
CDPlayer:ESOTERICのP0s(100万チョイ?)
というシロモノ。当然ジョイントのケーブルもそれ相応のものが求められるので、システム全部を組むと1000万は軽く超えてるはず・・・。
ま、時計しかり、オーディオしかり、ワインしかり、趣味の世界は上を見るときりがないんですけどね。
話を戻してGCHA。前述のように、ヘッドホンアンプは出力の方はさほど気を遣う必要が無く、クォリティの方を高める作業に集中できる。このため、中身に関しては10~15万クラスでもう十分行き着いてくる。後は外箱とかインターフェースとしてUSBやその他広く対応しているか、で値段が変わってきている感じ。
近年アンバランス接続ではなくジャック自体もバランス接続にするのが流行っており、こちらに走ると改造とかの必要も出てくるケースがあるので少しコストかかるが。
GCHAはエネルギッシュな音だが、最終的にメインヘッドホンに決めたULTRASONEのEdition9との相性で決めた。もの凄いエネルギッシュで、解像度も高く、比較的ソースも選ばないので良い組み合わせだと思う。フジヤエービックでもこの組み合わせを推奨していたが、実際良いチョイスだ。
とまあ自分が今の所使ってきたアンプはこんな感じである。万人にお勧めできるのは、なんと言ってもDr.DAC。見た目がNGな人はダメだろうけど、PCとの接続を絡めつつ、デスクトップ周りでオーディオシステムを集約したい場合はまずこれに決まる。予算があればGracedesign M902とかが良いんだけどね。ちと高いからまずはDr.DACかな。
うーむ。長くなってしまったな。
ヘッドホンに関しては10個以上あってもっと長くなるから、分けて書くとしよう・・・。
2010年3月3日水曜日
Amazon
最近ちょっと仕事でAmazonにメーカーとして登録し、商品を出品たりしてみている。
ま、まだ登録作業中で公開はしていないので、それは追って。
しかし、やってみるとAmazonは素晴らしく簡単で、あっという間に登録できる。
出品料も4900円/月がかかるだけで、後は成約後にシステム利用料として10~15%程度取られるだけ。
実際に使ってみると、Wiki同様非常に優れたシステムだと言うことが解る。
同じくネットストアの大手、楽天市場と比較してみると次のような感じか。
Amazon
①登録は超簡単(5分ぐらいで終わる)
②JAN/EANコードを持っている必要がある
③出店にかかる初期費用が安く、マージンもクレジットだのなんだののシステム利用料を考えれば安いと思う
④Amazonの決まったフォーマットに乗る(良くも悪くも)
⑤Lotがでかくなってきたら、アマゾンの翌日配送サービスを利用できるらしい(こちらのシステム利用料はまだ見てない)
楽天(ちょっと古い情報)
①一応担当などがついたりするため、出店が面倒
②ただ、上記の理由でネットの知識が少なくても比較的導入しやすいかも
③出店にかかる費用はアマゾンよりは高め
④HPのデザインなどにオリジナリティを出せる
⑤上記の理由で、良くも悪くも「Webコンテンツ作りの腕の差」が出てしまう
ってな所か。
今回は仕入れ商品を売っているわけではなく、オーディオ関連のメーカーの仕事なので、Amazonを選んだ。メーカーとしてカテゴリに商品を登録できるのは宣伝としても良いと思う。月額最低料金が4,900円でAmazonの検索とかに多少なりとも引っかかってくれるのは悪い話じゃ無い。
ページが基本的にAmazonのフォーマットになってしまうのは一長一短だが、その分こちらのデザインや時間にかけるコストが少ないのは良いと思う。
まぁ、オーディオはマニアックな世界なのでどこまで売れるのかとかは全然謎だが、先行きがちょっと楽しみだ。
ま、まだ登録作業中で公開はしていないので、それは追って。
しかし、やってみるとAmazonは素晴らしく簡単で、あっという間に登録できる。
出品料も4900円/月がかかるだけで、後は成約後にシステム利用料として10~15%程度取られるだけ。
実際に使ってみると、Wiki同様非常に優れたシステムだと言うことが解る。
同じくネットストアの大手、楽天市場と比較してみると次のような感じか。
Amazon
①登録は超簡単(5分ぐらいで終わる)
②JAN/EANコードを持っている必要がある
③出店にかかる初期費用が安く、マージンもクレジットだのなんだののシステム利用料を考えれば安いと思う
④Amazonの決まったフォーマットに乗る(良くも悪くも)
⑤Lotがでかくなってきたら、アマゾンの翌日配送サービスを利用できるらしい(こちらのシステム利用料はまだ見てない)
楽天(ちょっと古い情報)
①一応担当などがついたりするため、出店が面倒
②ただ、上記の理由でネットの知識が少なくても比較的導入しやすいかも
③出店にかかる費用はアマゾンよりは高め
④HPのデザインなどにオリジナリティを出せる
⑤上記の理由で、良くも悪くも「Webコンテンツ作りの腕の差」が出てしまう
ってな所か。
今回は仕入れ商品を売っているわけではなく、オーディオ関連のメーカーの仕事なので、Amazonを選んだ。メーカーとしてカテゴリに商品を登録できるのは宣伝としても良いと思う。月額最低料金が4,900円でAmazonの検索とかに多少なりとも引っかかってくれるのは悪い話じゃ無い。
ページが基本的にAmazonのフォーマットになってしまうのは一長一短だが、その分こちらのデザインや時間にかけるコストが少ないのは良いと思う。
まぁ、オーディオはマニアックな世界なのでどこまで売れるのかとかは全然謎だが、先行きがちょっと楽しみだ。
2010年3月2日火曜日
Rubbijano 2005
HPの更新が一段落した。
とは言えあんまり長い文章を書く気ががしないので、最近飲んだワインの話。
ルッビヤーノ
ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ 2005年
ジュスティ・ピエールジョヴァンニ
イタリア・マルケ州で使われているラクリマ・ディ・モッロという品種のブドウを使った赤ワイン。ラクリマ・クリスティなのかと思いきや、そういうわけでもないのかな。
そもそも、ラクリマ・クリスティというワインはあんまり見ないけど、香りが芳醇で結構好きなワインが多い。特に外で最初や最後に飲むには丁度良い。
ラクリマ・クリスティを名乗るのに明確な定義があるのかとかよく分からないんだけど、何となく「ヴェスヴィオ周辺のワイン」というイメージ。カンパーニャ州になるのかな。今でこそイタリアワインと言えば中~北部のトスカーナ、ピエモンテあたりが有名だが、古来は南部のヴェスヴィオ周辺が有名だったらしい。やっぱり噴火とかでダメになったのだろうか。
イタリアワインはフランスほどそう言う来歴を記した物が日本に出回ってないので、意外とこういう知識が不足してるかも。
ま、飲んでうまけりゃそれでいいんだが、何となく背景も知ってると違った楽しみがね。
今回のルッビヤーノはラクリマ・ディ・モッロというブドウを使っている。あんまり見たこと無い品種だけど、マルケ州の固有種らしい。
メルロー、カベルネ、ピノあたりが有名だけど、実はワイン用のブドウの品種ってほんと山ほどある。特にフランスみたいに国全体で舵取りしてるのと違って、比較的「土地の物」っていう要素が強いイタリア、ギリシャあたりのワインには、ほんといろんな種類があって、それぞれ個性的で面白い。
フランスワインの洗練された感じが「人間国宝的職人」とすると、イタリアワインは頑固一徹な「下町職人」っていうイメージかなー。一方で、最近精力的に展開している新興ブランドとかは、良質なブドウが育つ土地と最先端の技術で驚くべきワインとかをリリースしている。歴史ありつつもフランスほど封建的じゃないからか、そういうたぐいに驚くべき良いワインが多い。ビービー・グラーツのテスタマッタとかはほんと超絶的バランスでうまいので、機会があれば是非飲んでみて頂きたい。
話を戻してルッビヤーノ。
2005年以外のビンテージは飲んだことがない初もの。
香り。相当フローラル。こりゃ凄い。特にラベンダーのような花の香りが心地いい。少しスパイス系の香りもあるかな。ちょっと強すぎるかな、と言う気もするが、「そう言うワイン」と割り切るとバランスは良い。
味。思ったよりもしっかりしている。何だろう。中々独特な味。でも、香りとのバランスもよく、結構「進む」ワインだ。料理と合わせると言うより、これ単体とサラミやハムをつまみながら、と言うのが似合うかな。
時間と共に香りのバランスも如実に変わってくるので、休日に香りを楽しみながらゆっくり映画でも見つつ楽しみたい、そんな感じか。
取り扱いが少ない希少ワインみたいだけど、値段も比較的手頃なので、香りワインが好きな人にはオススメ。意外とこれ気に入ったので、自分もセラーストックワインになってしまった。
2010年2月25日木曜日
Wiki
最近仕事の方でもホームページをいじっているので、若干Blogを更新するエネルギーが枯渇中。近況メモ的に。
PukiWikiが凄い便利
仕事の関係でWikiエンジンであるPukiWikiを導入している。ひとまず構築は終え、初期コンテンツの流し込みに入っている。最初ちょっと微妙かと思った使い勝手だが、これが実に便利。
Wikipediaの方は編集したことがないけど、これと似ているんだろうと思うと、そりゃみんな気軽に書くわな。
PHPが動けば導入できるので、限定公開とか非公開の個人的データベースに使えるかもしれないなーとか。
PukiWikiが凄い便利
仕事の関係でWikiエンジンであるPukiWikiを導入している。ひとまず構築は終え、初期コンテンツの流し込みに入っている。最初ちょっと微妙かと思った使い勝手だが、これが実に便利。
Wikipediaの方は編集したことがないけど、これと似ているんだろうと思うと、そりゃみんな気軽に書くわな。
PHPが動けば導入できるので、限定公開とか非公開の個人的データベースに使えるかもしれないなーとか。
2010年2月22日月曜日
Whisky Magazine Live! 2010
前から行ってみたかったWhisky Live! 2010にとうとう行ってきた。いやー、素晴らしい。実に素晴らしいイベントだった・・・。レポート的なモノを書くつもりは無かったのと、面倒なので写真は撮ってない。文章だらけなのがちょっと玉に瑕だが一応書いておこうと思う。
元々種類全般は好きだが、ウィスキーに目覚めたのは去年銀座のBlueLabelというウィスキーバーに行ってからかな。それ以前も飲んでいたが、よりスコッチに目覚めたのはやはりあの時からだと思う。
【BlueLabel】
このバーは、元々静岡で有名なバー。そこが銀座に店を出したのが確か2008年だったかなぁ。猛烈に貴重なスコッチなどが山ほど飲める、素晴らしい店。ただし、そう言うお酒は当然お値段もかなりする。ワンショットで5,000円とかざらだし、10,000円超えるのも結構ある。全然その価値はある酒たちだけどとはいえやっぱ高い。
だが、2月に1万円飲み放題という「い、いいの!?」という企画をやっており、その時に訪問した。履歴を残していないので何を飲んだかとか細かい話は忘れてしまったが、BenRiach(75年だったかな)をいたく気に入ったのを覚えている。あとは何飲んだかなー。CAOLILAも印象深かった。
とまあそんなこんなでウィスキーおもしれーじゃん!という熱に火が入った。特に、ウィスキーには独特のボトラーズ(瓶詰業者)というのがあり、これが様々なバリエーションを生み出していて面白い。
また、フィニッシュで使う樽によって全然味や香りが異なっており、そう言うバリエーションがワインと違った感じでまた面白い。
ちなみに、ボトラーズというのは蒸留所から原酒を樽ごと買い取り、自分のところで瓶詰めして販売するというもの。元締めがそのままうりゃ良いじゃんと思うが、そこがそうはならないのがウィスキーの面白いところ。
なぜこういう差が生まれるかというと、そもそもウィスキーはブレンデッド(色々な樽のお酒を混ぜて味を調整して売るタイプ)が主流だったので、蒸留所が直接売るケースは少なかった。なので、原材料メーカー的な蒸留所と、製品メーカー的なボトラーズという関係が基本だった。余談だが、そもそも存在が少ないし日本ではあまり見ないけど、ワインにも「ネゴシエーター」という人(ブランド)があり、ブドウとかを買い付けて自前で醸造し、ネゴシエートワインとして売ったりするケースがある。でもかなりまれ。
ここ最近のシングルモルトブームで蒸留所が蒸留所元詰めのオフィシャルボトルを出すようになってきたが(年齢的に過去の話は聞きかじりなのですがあしからず)、そう言うわけで長くボトラーズというものが存在していた。最近は蒸留所も色々やって出してるけど、やっぱりボトラーズの方が「面白い企画モノ」的なウィスキーを出していて、大元と両方比べて飲んでみたり、といった楽しみ方も多い。
ただ一方で、ウィスキーって本来はワインほど香りが強くないので、ウィスキーの香り=樽の香りと言っても良い。だから同時期に蒸留された蒸留所のウィスキーでも、どの樽に詰められたか、といった樽での差がものすごいつく。大手蒸留所のオフィシャルボトルはそれらを平均化するために最終的に出荷する前に混ぜてから出荷するらしいのであまり差はないが、ボトラーズの樽単位のボトルは味が全然違う。知らないで飲んでると、「前はおいしいと思ったのに、同じ名前のウィスキーなのにあまりあわない!」とかその逆と言うことも多いと思う。まぁ、ワインもそうだけど、複雑すぎると一般層には大きな障壁になるけど、だからこそマニアックな人たちが虜になるんだろうなぁ。
話が横道にそれすぎましたね・・・。
とまあ、ウィスキーのおもしろさに多少はまったわけです。
で、やっと記事本題のWhiskey Magazine Live!
これは、まあ詳細はリンクも張ったのでページの方見てもらえれば解るけど、簡単に言えばウィスキーのメーカー、関係者が集まって、飲みながらウィスキーお披露目会したり語ったりしましょうよ!
という感じの会。素晴らしい。
会場は東京ビッグサイト。流石にメインではなく、小さめのイベントスペース。まぁ、小さいと言っても学校の体育館とかそれぐらいはあるのかな。
会場の入り口では、念書にサインをさせられる。ま、お酒のイベントなので当然だろう。でも、関係者に聞いた限りでは、例年皆さんちゃんと楽しんでくれていて、大きなトラブルは起きないといっていた。まぁ、変なタレントとかが来るでもなく、純粋にウィスキーが好きな人が集まってるので、楽しみ方を解ってるんだろうね。それでいてあれだけ活気があるのは良いことだと思う。
比較的早く、11時過ぎぐらいに行ったんだが、既に会場は人で一杯。そしてみんな手に手にカップを持ってウィスキーを飲んでいる。朝の11時に。
とりあえず開催元に知り合いが居たので、その人に挨拶をしつつ早速片っ端から飲み始める。KILCHOMAN(キルホーマン)という、何十年かぶりにできた蒸留所らしい。そこがお披露目的に出している、熟成1ヶ月、1年、2年のスピリッツを飲む。この程度の熟成だとまだウィスキーと名乗ることはできず、スピリッツの部類らしい。全てバーボン樽熟成なので味の違いが非常に分かりやすい。そこから3年もののウィスキーになった状態のモノを頂く。なるほど確かに深みが全然違う。でも、素性は同じだなーっていうのがわかる。
こういう楽しみができるのがこのイベントの良いところだなー。ほんと、素晴らしいですよ。
その後自分が好きなBenRiach(ベンリアック)やGlenDronach(グレンドロナック)、Arran(アラン)、Jura(ジュラ)など片っ端から頂く。うーん。いずれも素晴らしい。中でも、詳細は書かないけどGlenDronachのスペシャルな一品がそうとうおいしかった。最初の方に飲んだから印象深かったのもあると思うが、この日飲んだ中でも一番だったかな。あとは、Arranのウィスキーが全体的に良い。パンチの強さと味のバランスがすごく良いのだ。
ウィスキーは、さっきも書いたが意外とそれ自体に香りは無く、ボトルの香りが全てと言っても良い。当然ボトラーズや蒸留所は最終的にできあがる味を視野に入れてボトル選びをするんだろうけど、結構ウィスキーの味と、香りのマッチングがとれてなくて「ん?」と思うものも多い。そして、そのバランスがうまくとれているとベストになる。
当然長く寝れば香りは強くつき、味はまろやかになる。その辺の差も考えつつ、ボトルを考えて居るんだろう。芸術だ。
その後は端から気になったウィスキーを飲みまくり。メモってなかったので何飲んだかは結構忘れてしまった 笑
国内の蒸留所、イチローズモルトが頑張ってたな。ああいう気骨あるメーカーには頑張って欲しいと思う。あとは、サントリーとかの国産大手はやっぱそつないというかおとなしいお酒が多かった。いや、それはそれで非常においしいし、良いお酒だと思うけど、これだけ貴重で癖が強いウィスキーが雁首そろえてしまうと、ちょっと物足りないなと思ってしまう。
昼飯を挟んで、また会場に戻って飲む。そんなイベント。前日殆ど寝てなかったので眠さ的に限界&酒量的に限界なので、3時ぐらいに会場を後にする。
本当は、他にも「マスタークラス」というテーマ講義形式の中で講義を聴きながら実査にウィスキーを飲むというイベントも開催されているので、そちらに参加しつつ会場で飲むと良いペースハイ分になるのかもしれないのだが、そちらはチケットがとれなかったので見れなかった。来年は是非そちらも見てみたい。
いずれにせよ、行ってみて良かった。来年も行きたいと思う。
次回行く時は忘れずにやっておこうと思う事をメモしておこう
①メモを取る
これはどこまで実現できるのか解らないが、せっかくそれだけ大量のウィスキーを飲める機会が持てるわけだから、きちんと好みの味とかをメモっておこうと思う。まぁ、それなりにお酒が進むので後半どこまでちゃんとできるかって話だが。
実際飲食関係の人も多いらしく、
②マスタークラスを聴講してみる
今回は思い立ったタイミングが遅かったので聞けなかったが、次回は是非聴講してみたい。特に日本のブランドは直接工場に行けば良いが、海外の有名なブレンダーやインポーターの話を聞ける機会はあまりないからなー。
③好みのつまみを持って行く
これはオフィシャルにやって良いのか調べる必要があるが、なんかドライフルーツとかチョコレートとか携行しやすい好きなつまみを持って行く。これはポイントだ。
2010年2月18日木曜日
今お気に入りのキャンドル
私のなりを知っている人間からは意外と言われるかもしれないが、キャンドルとかも結構好きである。まぁ、これに関しては誇れるほどマニアックではないが、色々試した中で最近気に入っているのを紹介してみようと思う。
Rigaud(http://bonsens.biz/)
Rigaud(リガウド)と言うメーカー。元はフランスの香水メーカーだったらしい。このキャンドル、たまたま代官山のセレクトショップCONCIERGE GRAND(コンシェルジェ・グラン)に行った時に見つけた。
なぜ代官山のセレクトショップなんぞに居たというと、自分がよく使っているオーダーメードテーラーのA Workroomの近くにあり、たまたま通りから見えた店構えが目に止まったからという実に偶然。まあでも、このCONCIERGE GRAND(コンシェルジェ・グラン)はなかなか面白い品揃えで、モノマニア的には心くすぐられる面白い店だったな。どっちかというと女性向けだが。
さて、店に入ってすぐのテーブルに並べてあったというのもあるが、まず目を引いたのがパッケージを含めた製品自体の美しい作り!キャンドルなので当然香りも重要だが、こういう美しい造形も重要だと思う。キャンドルスタンドとかを利用するのも面白いが、あれは結構手間がかかるのでこういう一般的なキャンドルで佇まいが美しいのは非常に好感が持てる。
この蓋が何とも優美なのだ。滑らかな曲線を描いており、適度な重みもある。そしてもちろん、この蓋をかぶせることによってキャンドルの火を消すことが出来る!この瞬間がなかなか優雅でたまらない。
今まで見た多くのキャンドルは(と言ってもあまりのめり込んではいないので、意外とこう言うのが多いのかもしれないが・・・)缶?のような作りであったり、ガラスのコップにキャンドルがあるだけと言うものが多いと思うが、これは見た瞬間秀逸だと思った。
キャンドルを消す所作までもが見事な演出になる。実際、蓋をする時は少し甲高いガラスと金属がぶつかる音がして、楽しい。
もう一つ気に入っているところが、用がない時は蓋のおかげで香りがしない。これ、意外と重要で、缶系のものは蓋はあれど味気なく、ガラスコップ系のは火を入れたら香り立つが、そうでなくても微妙に香っている。これでは勿体ない。
とまあデザインと実用性でまず惚れてしまったのだが、重要な香り。これもなかなか変わっていて面白い。まず、香りはかなり控えめ。まあ多かれ少なかれそうだが、暫く灯していると鼻が慣れてしまいあまり香りは強く感じなくなる。しかし、何かの動作で風が動いた時に、フワッと香る。このあんばいが実に良い。このブランドではパルファン(=香水)と呼んでいるようだが、確かに上品にまとった香水のようである。
また、香水と同じく、ピラミッドオルファクティブ(トップ、ミドル、ラスト)で構成されているらしい。トップノート、ミドルノート、ラストノートがそれぞれ微妙に異なる。香水と違って火がついている限り新鮮な香りが供給されるが、確かに時間と共に少し変化してくる。それがキャンドルとの距離や、消した後の残り香で楽しめる。
香りのラインナップも面白い。詳細はHPでも見てもらえればと思うが、Cypresなどは松やスギの香りがベースになっており、かなり独特。キャンドルを直接香と??と思う物が多いが、火を灯すとこれがなかなか癖になる。
私はまだ直接はCypresしか使っていないが、いずれも店で試香(っていうのかな)してみた限り、個性的で好感が持てた。まぁ、唯一難点を言えば、ちょっとお高めって事かなぁ。一応小振りのモノと、リフィルとして蓋なしのものが少し安めで出ているけど、インテリアとしても良いし最終的には蓋付きで全部コレクションして並べたいなぁ。
とまぁ、少し違うモノも紹介してみた。これは割とオススメですよ。ちょっとこじゃれたホワイトデーにでも是非。
Rigaud(http://bonsens.biz/)
Rigaud(リガウド)と言うメーカー。元はフランスの香水メーカーだったらしい。このキャンドル、たまたま代官山のセレクトショップCONCIERGE GRAND(コンシェルジェ・グラン)に行った時に見つけた。
なぜ代官山のセレクトショップなんぞに居たというと、自分がよく使っているオーダーメードテーラーのA Workroomの近くにあり、たまたま通りから見えた店構えが目に止まったからという実に偶然。まあでも、このCONCIERGE GRAND(コンシェルジェ・グラン)はなかなか面白い品揃えで、モノマニア的には心くすぐられる面白い店だったな。どっちかというと女性向けだが。
さて、店に入ってすぐのテーブルに並べてあったというのもあるが、まず目を引いたのがパッケージを含めた製品自体の美しい作り!キャンドルなので当然香りも重要だが、こういう美しい造形も重要だと思う。キャンドルスタンドとかを利用するのも面白いが、あれは結構手間がかかるのでこういう一般的なキャンドルで佇まいが美しいのは非常に好感が持てる。
この蓋が何とも優美なのだ。滑らかな曲線を描いており、適度な重みもある。そしてもちろん、この蓋をかぶせることによってキャンドルの火を消すことが出来る!この瞬間がなかなか優雅でたまらない。
今まで見た多くのキャンドルは(と言ってもあまりのめり込んではいないので、意外とこう言うのが多いのかもしれないが・・・)缶?のような作りであったり、ガラスのコップにキャンドルがあるだけと言うものが多いと思うが、これは見た瞬間秀逸だと思った。
キャンドルを消す所作までもが見事な演出になる。実際、蓋をする時は少し甲高いガラスと金属がぶつかる音がして、楽しい。
もう一つ気に入っているところが、用がない時は蓋のおかげで香りがしない。これ、意外と重要で、缶系のものは蓋はあれど味気なく、ガラスコップ系のは火を入れたら香り立つが、そうでなくても微妙に香っている。これでは勿体ない。
とまあデザインと実用性でまず惚れてしまったのだが、重要な香り。これもなかなか変わっていて面白い。まず、香りはかなり控えめ。まあ多かれ少なかれそうだが、暫く灯していると鼻が慣れてしまいあまり香りは強く感じなくなる。しかし、何かの動作で風が動いた時に、フワッと香る。このあんばいが実に良い。このブランドではパルファン(=香水)と呼んでいるようだが、確かに上品にまとった香水のようである。
また、香水と同じく、ピラミッドオルファクティブ(トップ、ミドル、ラスト)で構成されているらしい。トップノート、ミドルノート、ラストノートがそれぞれ微妙に異なる。香水と違って火がついている限り新鮮な香りが供給されるが、確かに時間と共に少し変化してくる。それがキャンドルとの距離や、消した後の残り香で楽しめる。
香りのラインナップも面白い。詳細はHPでも見てもらえればと思うが、Cypresなどは松やスギの香りがベースになっており、かなり独特。キャンドルを直接香と??と思う物が多いが、火を灯すとこれがなかなか癖になる。
私はまだ直接はCypresしか使っていないが、いずれも店で試香(っていうのかな)してみた限り、個性的で好感が持てた。まぁ、唯一難点を言えば、ちょっとお高めって事かなぁ。一応小振りのモノと、リフィルとして蓋なしのものが少し安めで出ているけど、インテリアとしても良いし最終的には蓋付きで全部コレクションして並べたいなぁ。
とまぁ、少し違うモノも紹介してみた。これは割とオススメですよ。ちょっとこじゃれたホワイトデーにでも是非。
さくらスチーマー
スターバックスの新商品、さくらシリーズ。
気になっていると以前のエントリーで書いたが、打ち合わせをスターバックスでやる機会があり、実際に飲んでみた。
さてさて。
本物のサクラの葉や花びらを使っていると書いていたが、確かになかなか良い香りがする。持ち帰りようのカップに入れられてしまっていたのでちょと中を実際に見なかったのだが(打ち合わせ中に開けて見てるのもちょっとアレですからね・・・)宣材見る限りはサクラの花の塩漬けが上に散らしてあるのかな。最後の方に少し固まりで残ってたし。
味としては、悪くは無い。思ったより甘くなく、サクラの葉と花の塩加減で確かにさくらモチっぽい風味になっている。ただ、後一歩なんだよなぁ。
甘さ控えめなのは好感が持てた。実際、これ以上甘くなるとちょっとくどい感じがしそうだし。ただ、飲んでいるとどうしても“桜餅”を連想してしまい、そのイメージの上で味が流れ込んでくると、どうにも物足りない。ベースがコーヒーって分けでもないからなんか違うパンチがあるわけでもなく・・・。
おもしろみがあるのは一口目だけで、以降はどうも「物足りなさ」が残ってしまう。
そう、あんこの風味が足りないのだ。和菓子で使う和三盆糖とか足したらうまいと思うんだけどなぁ。あれなら甘さはそこまで強くならず、香りが良くなるし。
とりあえず打ち合わせで二種類も飲むのは恥ずかしかったのでさくらクリームフラペチーノは飲まなかったので、そちらを楽しみにしてみよう。
気になっていると以前のエントリーで書いたが、打ち合わせをスターバックスでやる機会があり、実際に飲んでみた。
さてさて。
本物のサクラの葉や花びらを使っていると書いていたが、確かになかなか良い香りがする。持ち帰りようのカップに入れられてしまっていたのでちょと中を実際に見なかったのだが(打ち合わせ中に開けて見てるのもちょっとアレですからね・・・)宣材見る限りはサクラの花の塩漬けが上に散らしてあるのかな。最後の方に少し固まりで残ってたし。
味としては、悪くは無い。思ったより甘くなく、サクラの葉と花の塩加減で確かにさくらモチっぽい風味になっている。ただ、後一歩なんだよなぁ。
甘さ控えめなのは好感が持てた。実際、これ以上甘くなるとちょっとくどい感じがしそうだし。ただ、飲んでいるとどうしても“桜餅”を連想してしまい、そのイメージの上で味が流れ込んでくると、どうにも物足りない。ベースがコーヒーって分けでもないからなんか違うパンチがあるわけでもなく・・・。
おもしろみがあるのは一口目だけで、以降はどうも「物足りなさ」が残ってしまう。
そう、あんこの風味が足りないのだ。和菓子で使う和三盆糖とか足したらうまいと思うんだけどなぁ。あれなら甘さはそこまで強くならず、香りが良くなるし。
とりあえず打ち合わせで二種類も飲むのは恥ずかしかったのでさくらクリームフラペチーノは飲まなかったので、そちらを楽しみにしてみよう。
オーディオ道 ヘッドホン
さて、
スピーカー:Tannoy Mercury M2
アンプ:DENON PMA-2000
CDプレイヤー:DENON DCD-1650AZ
と言う構成を導入した高校生の頃、夜中音楽を聴くのにスピーカーって訳にもいかないのでヘッドホンを導入することにした。導入したのは
audio-technica ATH-A9X
という密閉型のヘッドホン。当時購入の動機は、なんかメタルのハウジングが格好良かったのと、昔から良かったオーディオテクニカの装着感に惚れて。これをDENONのPMAで聞くというスタイルだった。
音はまあいわゆるオーディオテクニカ的な、基本フラットでちょっと堅めの高域とそこそこタイトな低域、やや物足りないけど別に不足もない中域、そして重たいとは言え抜群の装着感!という、導入としてはかなり優れたヘッドホンだった。その後ヘッドホンは本当に色々試しているが、装着感に関しては未だに一番これが良かったかも。しかも、最近のオーディオテクニカより当時のオーディオテクニカのが良いんだよなぁ。微妙にアーチの部分の形状が変わってて、頭へのフィットが当時の方が良かった気がする。
実際ヘッドホンに関してはかなり長いことこれ一本だった。当時まだゼンハイザーとかも大々的には入ってきておらず、ULTRASONEなんてブランド自体あったのかも謎。まぁ、まだまだ市場としてはたいしたことない時代だった。
ただ唯一覚えているのが、相変わらず訳の分からないものを作るソニーが作っていたMDR-R10。今でこそ20万レベルのヘッドホンも存在するが、当時のヘッドホン業界では異例の24万とかいうとんでもない定価だった気がする。技術的にもバイオセルロースの振動板とか言う謎のモノを使っており、既にこちらも販売終了しているMDR-CD3000のプロトタイプというか超限定の上位機種というか、という感じで発売されていた。(下の写真がMDR-R10。右の写真はMDR-3000。これについてはまた長く書けるけど、やめておこう。ソニーの伝説の名器です)
このヘッドホン、とにかくバカみたいにでかく、重たいのであれで音楽聞いてたら首が太くなりそうな代物だった。ソニーのショールームで視聴したことがあるが、音の傾向は一時代を築いたMDR-CD3000をさらに上品にした感じで、確かに凄まじかった。しかし、あれだけでかいとうっかり引っかけたりした時にケーブルとか切れやすいだろうなぁ・・・。それで泣いた人も多いに違いない。あの引っかけコード断線はほんと涙が出るんだよなぁ。ヘッドホンの亡骸を抱えて「な、なんじゃこりゃぁーーー!」みたいな。
さて、話を戻して。
かなり長い間ATH-A9Xを使っていたが、大学に入り、バイト先の会社で音楽を聴く頃になって再びヘッドホン熱が再熱する。そこでチョイスしたのが
Sennheiser HD580
という開放型のヘッドホン。前述のATH-A9Xが密閉型だったので、少し涼しそうな開放型を選んでみた。ゼンハイザーというのはドイツのヘッドホンメーカーで、あまりにイケテナイデザインと裏腹の音質には驚かされるモノがある。このダサダサデザインシリーズは、最上位のHD650以外リニューアルされてしまったが、いつ見てもチープである。
しかし、もう10音弱かなりヘビーに使っているが、とりあえず一回コードが断線して変えた意外は無事。イヤーパッドはまあ消耗品なので2回ぐらい変えたけどね。
このヘッドホンは、ほんとに万能。やや中~低域重視の音作りだが、かといって高域も不足はなく、広がりもある。やや不満があると言えば解像度だが、開放型の構造上それはしょうがない。開放型ヘッドホンの一つの完成系といえると思う。ほんと、ゼンハイザーのヘッドホンは不思議なんだよなぁ。何でこんな安っぽいのにこんないい音が・・・。って。ユニットのサイズとかスペック、材質とかを売りにするオーディオテクニカとは逆にある商品・ブランドかもしれない。なんだかよく分からないけど、とにかく音は最高ですよ!みたいな。
解らない人のために補足しておくと、密閉型と開放型というのは、ハウジング(ドーム状のユニットを包み込んでいる部分)が密閉構造になっているか、空気の通り道があって解放構造になっているかと言う違い。せっかくだから一応簡単に特徴を記しておくと・・・
【密閉型】
密閉型は、当然ある程度密閉されるので外の音が聞こえにくい。これはヘッドホンでは実は結構重要で、良くも悪くも外の音が聞こえてしまう開放型はリスニング環境をかなり選ぶ。密閉型であれば、多少音がある状況でも集中して音楽を聴くことが出来る。また、音漏れもかなり少ない。
音の特徴としては、密閉されており、空気の逃げ道がないので全体的にこもったような音になる。ここは構造の特性が素直に音の差に出る所だが、開放感が無いと言える。一方で、密閉されているが故にかなり緻密に音を広う事が出来、また濃密な音を出してくれるので意外とテクノとかのソースと相性が良い。クラシックにはあまり向かないかな。なんか、狭い室内で室内楽じゃなくてオーケストラを聴かされているような・・・。個人的にはアストル・ピアソラのような小規模な編成の音楽に向いていると思う。ULTRASONEのEDITION9で聞くピアソラなんて、鳥肌モノですよ。
密閉型選びのポイントとしては、密閉型のヘッドホンはハウジングの材質が音にかなり影響を与えると言う所である。スピーカーと同じくハウジングの鳴りが重要な影響を及ぼすのだ。メタル系のハウジングだと硬く、木材系のハウジングだと少し暖かみのある響きになる。また、安っぽいプラスチックだとやはりそう言う音になる。フレームやハウジングがプラスチック素材だったとしても、粘りのある、密度の高いプラスチックをオススメする。ULTRASONEのPRO750なんてハウジングは安っぽいが、あのメーカーのプラスチックは叩いてみると解るが、なんか密度が高い。ハウジングをつめでコンコンと叩いてみると良いかもしれない。
とか書いてみたけど、聞いてみるのが一番か 笑
いや、そこはまた後日ちゃんと書くが、店での視聴ってのは意外と難しいところがあって、結構良い器材でナラされてることが多いし、視聴として相当な時間鳴らされているケースが殆どなので、視聴のヘッドホンは往々にしてかなりエージングが進み、まろやかになっている。それのみを基準に買うと、思いの外音が硬かったり尖ったりしてて、思った通りの音になるまでに時間がかかる可能性がある。そしてもう一つ、外食と家庭料理の関係みたいなモノがヘッドホン(スピーカーでもかな)にはありまして・・・。これも長くなるのでそのうち別のエントリーで書こう。
【開放型(オープンエア)】
こちらは、ハウジングが密閉されておらず、空気が通るようになっている。ある意味究極の開放型が、ソニーのMDR-F1かな。見れば解るとおり、かなりスカスカ。
このタイプの特徴は、空気が通るので開放感がある音になる。広がりが出ると言えばいいだろうか。ただ、その分外の音を拾ってしまい、音漏れも激しい。仕事しながらとかの時は、下手に密閉型をしてしまうと電話の音とかが聞こえなかったりするので、そう言う“ながら”の時は逆に大変重宝するのだが、集中して音楽を聴くには環境を選ぶ。
構造上ハウジングが音に与える影響が少ないので、割とゼンハイザーのように一見すると適当な作りのモノも多い。また、軽い。これはかなりのメリットになる。前述のMDR-F1なんて、軽くて軽くて。装着感も密閉型のように密閉するために側圧を強くする必要がないので、装着疲れとかはない。
このタイプのヘッドホンは、比較的質の良いアンプで、音量を大きめにして聞くと良い。当然音漏れしまくりなので注意が必要だが。
【密閉風】
これと中間的な位置づけ(と私は考えるようにしている)のが、密閉風ヘッドホン。いわゆるプロフェッショナル向けモニターと呼ばれるやつ。SonyのMDR-CD900STやMDR-7506みたいなのが有名ですね。これらのヘッドホンは、おそらく持ち運びのためハウジング容量が小さく、片出しコード、耳を覆いきらず、耳の上にのっけるタイプ。
個人的には、このタイプのヘッドホンの有用性がイマイチ解らない。(とか言いつつ、MDR-CD900STは2本持ってるんだけど)なんか、中途半端に耳に乗ってるだけだから耳も痛くなるし、たいして持ち運びに影響を与えるとは思えない程度のハウジングサイズダウンで音もあんま良くないし、プロ用とは名ばかりの安っぽい作りでこれまたやはり音質が良いとも思えない物が多い。ほんとにスタジオとかでプロがこれを使ってるシーンをよく見るけど、プロならもう少しモノにこだわれよと言いたくなってしまう。
まぁ、CD900STはユニットには多少お金がかかっており、確かにフラットでいい音ではあるんだけどね。おかげでユニットをメインで残しつつハウジングを改造したりケーブル変えたり色々遊ぶのに重宝してるけど。パーツもほぼ全てバラで売ってるし。
あとは、密閉風の中で唯一許せるのが
SENNHEISER HD25-SP
これはなんかもうバカみたいに無理矢理な音作りで、これはこれで面白い。よくぞあの小さいユニットであれだけ強烈な低音が出るもんだよ。これはかなり面白いんだけど、実際見ると構造に特徴がある。あー。この説明をし始めると長くなるなぁ・・・。やめた。いずれ 笑
簡単じゃなくなってしまった。余談部分が長くなってしまって読みにくいですね・・・。
そう言うわけでSennheiser HD580でヘッドホンの凄さに改めて気がつき、そちらの道へ邁進することとなる。同時に、イヤホンにもかなりこだわり始める。この先を続けて書き始めるとさらに倍ぐらいの量になるので、とりあえず中途半端だけどここまでで。
PS.アマゾンのアソシエイトを試してみてます。今回の話では流石に高いものばかりなので流石に誰も買わないだろうけど、参考までに 笑
スピーカー:Tannoy Mercury M2
アンプ:DENON PMA-2000
CDプレイヤー:DENON DCD-1650AZ
と言う構成を導入した高校生の頃、夜中音楽を聴くのにスピーカーって訳にもいかないのでヘッドホンを導入することにした。導入したのは
audio-technica ATH-A9X
という密閉型のヘッドホン。当時購入の動機は、なんかメタルのハウジングが格好良かったのと、昔から良かったオーディオテクニカの装着感に惚れて。これをDENONのPMAで聞くというスタイルだった。
音はまあいわゆるオーディオテクニカ的な、基本フラットでちょっと堅めの高域とそこそこタイトな低域、やや物足りないけど別に不足もない中域、そして重たいとは言え抜群の装着感!という、導入としてはかなり優れたヘッドホンだった。その後ヘッドホンは本当に色々試しているが、装着感に関しては未だに一番これが良かったかも。しかも、最近のオーディオテクニカより当時のオーディオテクニカのが良いんだよなぁ。微妙にアーチの部分の形状が変わってて、頭へのフィットが当時の方が良かった気がする。
実際ヘッドホンに関してはかなり長いことこれ一本だった。当時まだゼンハイザーとかも大々的には入ってきておらず、ULTRASONEなんてブランド自体あったのかも謎。まぁ、まだまだ市場としてはたいしたことない時代だった。
ただ唯一覚えているのが、相変わらず訳の分からないものを作るソニーが作っていたMDR-R10。今でこそ20万レベルのヘッドホンも存在するが、当時のヘッドホン業界では異例の24万とかいうとんでもない定価だった気がする。技術的にもバイオセルロースの振動板とか言う謎のモノを使っており、既にこちらも販売終了しているMDR-CD3000のプロトタイプというか超限定の上位機種というか、という感じで発売されていた。(下の写真がMDR-R10。右の写真はMDR-3000。これについてはまた長く書けるけど、やめておこう。ソニーの伝説の名器です)
このヘッドホン、とにかくバカみたいにでかく、重たいのであれで音楽聞いてたら首が太くなりそうな代物だった。ソニーのショールームで視聴したことがあるが、音の傾向は一時代を築いたMDR-CD3000をさらに上品にした感じで、確かに凄まじかった。しかし、あれだけでかいとうっかり引っかけたりした時にケーブルとか切れやすいだろうなぁ・・・。それで泣いた人も多いに違いない。あの引っかけコード断線はほんと涙が出るんだよなぁ。ヘッドホンの亡骸を抱えて「な、なんじゃこりゃぁーーー!」みたいな。
さて、話を戻して。
かなり長い間ATH-A9Xを使っていたが、大学に入り、バイト先の会社で音楽を聴く頃になって再びヘッドホン熱が再熱する。そこでチョイスしたのが
Sennheiser HD580
という開放型のヘッドホン。前述のATH-A9Xが密閉型だったので、少し涼しそうな開放型を選んでみた。ゼンハイザーというのはドイツのヘッドホンメーカーで、あまりにイケテナイデザインと裏腹の音質には驚かされるモノがある。このダサダサデザインシリーズは、最上位のHD650以外リニューアルされてしまったが、いつ見てもチープである。
しかし、もう10音弱かなりヘビーに使っているが、とりあえず一回コードが断線して変えた意外は無事。イヤーパッドはまあ消耗品なので2回ぐらい変えたけどね。
このヘッドホンは、ほんとに万能。やや中~低域重視の音作りだが、かといって高域も不足はなく、広がりもある。やや不満があると言えば解像度だが、開放型の構造上それはしょうがない。開放型ヘッドホンの一つの完成系といえると思う。ほんと、ゼンハイザーのヘッドホンは不思議なんだよなぁ。何でこんな安っぽいのにこんないい音が・・・。って。ユニットのサイズとかスペック、材質とかを売りにするオーディオテクニカとは逆にある商品・ブランドかもしれない。なんだかよく分からないけど、とにかく音は最高ですよ!みたいな。
解らない人のために補足しておくと、密閉型と開放型というのは、ハウジング(ドーム状のユニットを包み込んでいる部分)が密閉構造になっているか、空気の通り道があって解放構造になっているかと言う違い。せっかくだから一応簡単に特徴を記しておくと・・・
【密閉型】
密閉型は、当然ある程度密閉されるので外の音が聞こえにくい。これはヘッドホンでは実は結構重要で、良くも悪くも外の音が聞こえてしまう開放型はリスニング環境をかなり選ぶ。密閉型であれば、多少音がある状況でも集中して音楽を聴くことが出来る。また、音漏れもかなり少ない。
音の特徴としては、密閉されており、空気の逃げ道がないので全体的にこもったような音になる。ここは構造の特性が素直に音の差に出る所だが、開放感が無いと言える。一方で、密閉されているが故にかなり緻密に音を広う事が出来、また濃密な音を出してくれるので意外とテクノとかのソースと相性が良い。クラシックにはあまり向かないかな。なんか、狭い室内で室内楽じゃなくてオーケストラを聴かされているような・・・。個人的にはアストル・ピアソラのような小規模な編成の音楽に向いていると思う。ULTRASONEのEDITION9で聞くピアソラなんて、鳥肌モノですよ。
密閉型選びのポイントとしては、密閉型のヘッドホンはハウジングの材質が音にかなり影響を与えると言う所である。スピーカーと同じくハウジングの鳴りが重要な影響を及ぼすのだ。メタル系のハウジングだと硬く、木材系のハウジングだと少し暖かみのある響きになる。また、安っぽいプラスチックだとやはりそう言う音になる。フレームやハウジングがプラスチック素材だったとしても、粘りのある、密度の高いプラスチックをオススメする。ULTRASONEのPRO750なんてハウジングは安っぽいが、あのメーカーのプラスチックは叩いてみると解るが、なんか密度が高い。ハウジングをつめでコンコンと叩いてみると良いかもしれない。
とか書いてみたけど、聞いてみるのが一番か 笑
いや、そこはまた後日ちゃんと書くが、店での視聴ってのは意外と難しいところがあって、結構良い器材でナラされてることが多いし、視聴として相当な時間鳴らされているケースが殆どなので、視聴のヘッドホンは往々にしてかなりエージングが進み、まろやかになっている。それのみを基準に買うと、思いの外音が硬かったり尖ったりしてて、思った通りの音になるまでに時間がかかる可能性がある。そしてもう一つ、外食と家庭料理の関係みたいなモノがヘッドホン(スピーカーでもかな)にはありまして・・・。これも長くなるのでそのうち別のエントリーで書こう。
【開放型(オープンエア)】
こちらは、ハウジングが密閉されておらず、空気が通るようになっている。ある意味究極の開放型が、ソニーのMDR-F1かな。見れば解るとおり、かなりスカスカ。
このタイプの特徴は、空気が通るので開放感がある音になる。広がりが出ると言えばいいだろうか。ただ、その分外の音を拾ってしまい、音漏れも激しい。仕事しながらとかの時は、下手に密閉型をしてしまうと電話の音とかが聞こえなかったりするので、そう言う“ながら”の時は逆に大変重宝するのだが、集中して音楽を聴くには環境を選ぶ。
構造上ハウジングが音に与える影響が少ないので、割とゼンハイザーのように一見すると適当な作りのモノも多い。また、軽い。これはかなりのメリットになる。前述のMDR-F1なんて、軽くて軽くて。装着感も密閉型のように密閉するために側圧を強くする必要がないので、装着疲れとかはない。
このタイプのヘッドホンは、比較的質の良いアンプで、音量を大きめにして聞くと良い。当然音漏れしまくりなので注意が必要だが。
【密閉風】
これと中間的な位置づけ(と私は考えるようにしている)のが、密閉風ヘッドホン。いわゆるプロフェッショナル向けモニターと呼ばれるやつ。SonyのMDR-CD900STやMDR-7506みたいなのが有名ですね。これらのヘッドホンは、おそらく持ち運びのためハウジング容量が小さく、片出しコード、耳を覆いきらず、耳の上にのっけるタイプ。
個人的には、このタイプのヘッドホンの有用性がイマイチ解らない。(とか言いつつ、MDR-CD900STは2本持ってるんだけど)なんか、中途半端に耳に乗ってるだけだから耳も痛くなるし、たいして持ち運びに影響を与えるとは思えない程度のハウジングサイズダウンで音もあんま良くないし、プロ用とは名ばかりの安っぽい作りでこれまたやはり音質が良いとも思えない物が多い。ほんとにスタジオとかでプロがこれを使ってるシーンをよく見るけど、プロならもう少しモノにこだわれよと言いたくなってしまう。
まぁ、CD900STはユニットには多少お金がかかっており、確かにフラットでいい音ではあるんだけどね。おかげでユニットをメインで残しつつハウジングを改造したりケーブル変えたり色々遊ぶのに重宝してるけど。パーツもほぼ全てバラで売ってるし。

SENNHEISER HD25-SP
これはなんかもうバカみたいに無理矢理な音作りで、これはこれで面白い。よくぞあの小さいユニットであれだけ強烈な低音が出るもんだよ。これはかなり面白いんだけど、実際見ると構造に特徴がある。あー。この説明をし始めると長くなるなぁ・・・。やめた。いずれ 笑
簡単じゃなくなってしまった。余談部分が長くなってしまって読みにくいですね・・・。
そう言うわけでSennheiser HD580でヘッドホンの凄さに改めて気がつき、そちらの道へ邁進することとなる。同時に、イヤホンにもかなりこだわり始める。この先を続けて書き始めるとさらに倍ぐらいの量になるので、とりあえず中途半端だけどここまでで。
PS.アマゾンのアソシエイトを試してみてます。今回の話では流石に高いものばかりなので流石に誰も買わないだろうけど、参考までに 笑
2010年2月17日水曜日
寿司について考える(ネタ編)
私は寿司が大好きである。ただ、これに関しては珍しく他人の影響をかなり受けている。知人にアホみたいに寿司が好きな奴がおり、そいつと一緒に寿司を食いに行くうちに「寿司」に対するこだわりや比重がかなり高くなった。
いわゆる一食2本~3枚の超高級店には数えるほどしか行ったことがないが、1万円弱の店には相当行っている。最近イタリアンに傾倒しているのと、その知人が現在海外にいるのでずいぶん頻度は下がったが、去年とかは年間40じゃきかないぐらいは行ったんじゃなかろうか・・・。
「食」って言うモノもかなり個人の趣向が強く出るので一概に「この店が良い!」みたいなのは評価しにくいが、一方で評価の方向性みたいなものはあると思う。自分が今まで食い歩いて培ってきた寿司屋選びのポイントをまとめておこうかと思う。
って言っても、完全な飛び込みとかの冒険はあんまりやってないんだけどね。だって、マズい貝とかウニとか食べたらなんかもう悲しくて泣きたくなるじゃぁないですか・・・。
さて、寿司屋を考えると、大きく3つ(+1)の要素に分類される。
①ネタの質
②シャリの質
③握りの腕
④居心地
寿司屋が他の料理屋と大きく異なる点として、基本的には「米の上にネタが乗っている」モノしか出てこないところがあげられると思う。だから、素材の中でもネタとシャリは確実に分けて考えた方が良い。また、これが寿司屋を見る時に楽しいところでもある。ちなみに、以下の分析?はカウンターのある程度上等な寿司屋に絞って書いている。個人的には回転寿司も好きだし、また違った楽しみ方があるが、回転寿司と寿司屋は金額的にも内容的にも「別物」と考えた方が良いと思う。
※書いてたら長くなったので、ネタ編、シャリ編、握り編で分けることにした。
【ネタについて - 鮮度】
寿司と言えばネタと言われるように、ネタは大変重要なウエイトを占める。実際、基本的な最低ラインの線引きはここで全てが決まってくる。一つはやはり鮮度。いかに良いネタをしっかりと仕入れているかが重要。もう一つがネタ自体の質。これは鮮度とは別で、どこ産のモノなのか、と言ったネタ自体のポテンシャル。実際、うまい産地の魚は多少鮮度が落ちてもうまかったりするし、まずい産地の魚はおろしたてでもまずい。
ただし、このおいしいネタの産地や時期はそれこそ年によって、月によって大きく変わってくるので、どこ産だから安心というのは基本的にはない。日本人は得てしてそう言うラベルに弱いが、食ってうまいモノがうまいというグルメの鉄則がここにある。
さて、上記のように産地なんてモノは重要な指針になる一方で曖昧なモノでもあるので、やはりその寿司屋自体が実際に食ってうまいネタを仕入れられるかどうか、と言うところが重要になってくる。
寿司屋がネタを仕入れるにあたっては、
①板前が自身で築地に仕入れに行く
②懇意の魚の卸屋があり、そこに任せて仕入れている
③あるいはその半々
というケースがある。多くは3つめだろう。
回転寿司などの量販の場合良くも悪くも大規模な仕入れ先が決まっており、よほどの大きな流れ意外ではネタの善し悪しで仕入れ先を変えたりはしない(と思われる)。日々の魚の状況で良い物を仕入れてくれる点は、カウンター寿司屋のメリットだ。(なんか独立系のSI企業の紹介文みたいだな・・・)
板前自身の目利きが良いにせよ、懇意の魚屋と良い関係を築けているにせよ、ネタに対する瞬発力は寿司屋を決める一つの
指標になる。仕入れがうまい寿司屋と出会えたら、1ヶ月に一回は行ってみると良いだろう。同じネタだったとしても、折々の表情を楽しむことができる。
【熟成について】
もう一つ、最初に上げた鮮度と少し逆説的になってしまうが、「熟成」がうまい店が実は重要である。多くの人は魚は新鮮な方がうまい、と思っている事だろうが、さにあらず。マグロなんかは良い店では買ってから2週間ぐらい熟成させてから出している。魚も行き着くところは肉と同じでアミノ酸なので、熟成がうまみを引き出す鍵となる。一方で腐敗も早いので、そのバランスが重要となってくる。
この熟成の王たるものがマグロ。私も寿司ネタと言えば結局やはりマグロが好きなのだが、まれにとんでもなくうまいマグロにあたることがあるからだ。あれだけでかい身の固まりの、バラバラに進む熟成の中で偶然のタイミングで出てくる赤身、中トロのうまさたるや、涙が出るほどである。解りやすく一辺倒な味と思われがちだが、そう言う面もひっくるめて考えると実は魚の中では一番味の多様さを持っている魚でもある。そして、マグロの熟成には寿司屋の腕がものすごく出る。
余談だが、私などはカツオは少し身に色がついてきてしまったぐらいの方がうまいと思う。無論、新鮮でポテンシャルの高いカツオが正しく寝かされた上で、だが。ただ、この辺は本当に難しいところで、熟成という言葉が浸透しており、また焼いてしまったら一様に茶色くなる肉とは異なり、魚は寝かせると色が悪くなる。そう言う認識のないお客さんにしては「色が悪い=鮮度が悪い」と思ってしまう。だから、寿司屋は本当はうまくても中々出しにくいと言う事もある。これは個人的な好みなので万人が少し寝かした方がうまいと思うかは知らないが、興味がある人は板前に話をしてみると良い。まぁ、不躾な話でもあるのでそう言うざっくばらんな話が出来る状況が出来てから、の方が良いと思うが。
貝類のように新鮮であればあるほどうまいモノや、寝かせた方がうまいモノなどネタには色々な特性がある。これらの特性を正しく理解しており、またそれらの回し方がうまいこと。これが重要。高級寿司店は、好みの方向性が合えばやはりうまい。(あれだけの金を払っているのだからうまくて当然と言われればそうだが・・・)と言うのも、良くも悪くも計画しやすいからと言うのがあると思う。ああいう店は1日にそう何回転もする事は無く、多くて2回転。そして基本的には予約。どのネタをいつ仕入れ、いつ使い・・・と言った計画がかなりキッチリと出来る。その辺が最高芸術とも言える寿司を出せるゆえんだろう。
【番外編 -旬-】
寿司には寿司の旬というモノがある。これもまた寿司マニアでないと中々解らないことかもしれないが、私が思うに、寿司の旬は「一般的な魚の旬の少し前」だと思う。世の中一般で言う魚の旬は、「最も脂がのっている時期」という解釈の元成り立っている。このため、いわゆる旬の時期に寿司として魚を食べると、味がくどすぎたり、一辺倒な味になってしまう。(魚の種類によっても違うので必ずしもこの限りではないが)焼いて食べれば脂が落ち、香ばしさとなってうまくなるが、刺身で食べるには脂がくどすぎるケースが多いのだ。
寿司で食べる場合は、いわゆる旬の少し前。これがポイント。旬後ではダメだ。魚に脂がのった時期=最も活性化している時期に向かっている良い状況が望ましい。こうすると、魚本来の風味と、脂のバランスを楽しめる。
サンマを例の取ってみると、時期にもよるが寿司屋では7月初旬から出回り始める。秋サンマとは言うが、サンマなんてまさしくダイレクトに旬だとくどすぎる。大トロ的な濃厚な脂と青魚の感じを楽しめるのでそれはそれで良いのだが、やはり旬の少し前の方がバランスが良い。
サンマが旬前の方が良いのには、もう一つ理由がある。それが身質。よく漁船でどばーっと魚を大量に流して運んでる映像を見ると思うが、旬のサンマはああいう扱いである。単価も安いし量もとれるのでそうなるわけだが、当然身質が柔らかくなってしまい、身も悪くなる。焼いてしまえば余り関係ないが、寿司では気になる。
ところが、旬前のサンマは単価が高い。旬の時期の扱いからすればお大尽様と言ったような丁寧な扱いを受ける。このため、身質が締まっており、寿司には最適となる。サンマごとき?の単価が高くなるので旬前に上質のサンマをあえて仕入れる寿司屋は珍しいのかもしれないが、それなりに質を歌っている寿司屋では食べることが出来ると思う。興味がある人は、是非7~8月頃に食べてみて頂きたい。
とまあこう書いたが、旬前、旬、旬後どれで食ってもうまい魚はうまいんだけどね 笑
私はアジが大好きなので、アジはいつでもあれば食べる。そうすると、「ああ、今は脂がないけど、でも青魚独特の風味が強いな」とか、「今は最高だ!とにかく最高だ!」とか、「ちょっと身が痩せてきてしまっているけど、それもまた一興」と言ったような、違いを楽しむという要素も出てくる。
寿司に魅了された人たちなら、是非そう言う楽しみ方をしてみて欲しい。なんだかんだ言って「生物ってスゲーなー」とか思ってしまう。ちょっと話が飛んでるけど 笑
さてさて。なんだかあっちゃこっちゃとりとめもなく長くなってしまったな・・・。ほんとは自分が一番寿司で重視しているのはシャリなので、ネタの話は余り書くつもりも無かったんだけど。ちょっと読みにくいかもしれないけど、ご愛敬と言うことで。
いわゆる一食2本~3枚の超高級店には数えるほどしか行ったことがないが、1万円弱の店には相当行っている。最近イタリアンに傾倒しているのと、その知人が現在海外にいるのでずいぶん頻度は下がったが、去年とかは年間40じゃきかないぐらいは行ったんじゃなかろうか・・・。
「食」って言うモノもかなり個人の趣向が強く出るので一概に「この店が良い!」みたいなのは評価しにくいが、一方で評価の方向性みたいなものはあると思う。自分が今まで食い歩いて培ってきた寿司屋選びのポイントをまとめておこうかと思う。
って言っても、完全な飛び込みとかの冒険はあんまりやってないんだけどね。だって、マズい貝とかウニとか食べたらなんかもう悲しくて泣きたくなるじゃぁないですか・・・。
さて、寿司屋を考えると、大きく3つ(+1)の要素に分類される。
①ネタの質
②シャリの質
③握りの腕
④居心地
寿司屋が他の料理屋と大きく異なる点として、基本的には「米の上にネタが乗っている」モノしか出てこないところがあげられると思う。だから、素材の中でもネタとシャリは確実に分けて考えた方が良い。また、これが寿司屋を見る時に楽しいところでもある。ちなみに、以下の分析?はカウンターのある程度上等な寿司屋に絞って書いている。個人的には回転寿司も好きだし、また違った楽しみ方があるが、回転寿司と寿司屋は金額的にも内容的にも「別物」と考えた方が良いと思う。
※書いてたら長くなったので、ネタ編、シャリ編、握り編で分けることにした。
【ネタについて - 鮮度】
寿司と言えばネタと言われるように、ネタは大変重要なウエイトを占める。実際、基本的な最低ラインの線引きはここで全てが決まってくる。一つはやはり鮮度。いかに良いネタをしっかりと仕入れているかが重要。もう一つがネタ自体の質。これは鮮度とは別で、どこ産のモノなのか、と言ったネタ自体のポテンシャル。実際、うまい産地の魚は多少鮮度が落ちてもうまかったりするし、まずい産地の魚はおろしたてでもまずい。
ただし、このおいしいネタの産地や時期はそれこそ年によって、月によって大きく変わってくるので、どこ産だから安心というのは基本的にはない。日本人は得てしてそう言うラベルに弱いが、食ってうまいモノがうまいというグルメの鉄則がここにある。
さて、上記のように産地なんてモノは重要な指針になる一方で曖昧なモノでもあるので、やはりその寿司屋自体が実際に食ってうまいネタを仕入れられるかどうか、と言うところが重要になってくる。
寿司屋がネタを仕入れるにあたっては、
①板前が自身で築地に仕入れに行く
②懇意の魚の卸屋があり、そこに任せて仕入れている
③あるいはその半々
というケースがある。多くは3つめだろう。
回転寿司などの量販の場合良くも悪くも大規模な仕入れ先が決まっており、よほどの大きな流れ意外ではネタの善し悪しで仕入れ先を変えたりはしない(と思われる)。日々の魚の状況で良い物を仕入れてくれる点は、カウンター寿司屋のメリットだ。(なんか独立系のSI企業の紹介文みたいだな・・・)
板前自身の目利きが良いにせよ、懇意の魚屋と良い関係を築けているにせよ、ネタに対する瞬発力は寿司屋を決める一つの
指標になる。仕入れがうまい寿司屋と出会えたら、1ヶ月に一回は行ってみると良いだろう。同じネタだったとしても、折々の表情を楽しむことができる。
【熟成について】
もう一つ、最初に上げた鮮度と少し逆説的になってしまうが、「熟成」がうまい店が実は重要である。多くの人は魚は新鮮な方がうまい、と思っている事だろうが、さにあらず。マグロなんかは良い店では買ってから2週間ぐらい熟成させてから出している。魚も行き着くところは肉と同じでアミノ酸なので、熟成がうまみを引き出す鍵となる。一方で腐敗も早いので、そのバランスが重要となってくる。
この熟成の王たるものがマグロ。私も寿司ネタと言えば結局やはりマグロが好きなのだが、まれにとんでもなくうまいマグロにあたることがあるからだ。あれだけでかい身の固まりの、バラバラに進む熟成の中で偶然のタイミングで出てくる赤身、中トロのうまさたるや、涙が出るほどである。解りやすく一辺倒な味と思われがちだが、そう言う面もひっくるめて考えると実は魚の中では一番味の多様さを持っている魚でもある。そして、マグロの熟成には寿司屋の腕がものすごく出る。
余談だが、私などはカツオは少し身に色がついてきてしまったぐらいの方がうまいと思う。無論、新鮮でポテンシャルの高いカツオが正しく寝かされた上で、だが。ただ、この辺は本当に難しいところで、熟成という言葉が浸透しており、また焼いてしまったら一様に茶色くなる肉とは異なり、魚は寝かせると色が悪くなる。そう言う認識のないお客さんにしては「色が悪い=鮮度が悪い」と思ってしまう。だから、寿司屋は本当はうまくても中々出しにくいと言う事もある。これは個人的な好みなので万人が少し寝かした方がうまいと思うかは知らないが、興味がある人は板前に話をしてみると良い。まぁ、不躾な話でもあるのでそう言うざっくばらんな話が出来る状況が出来てから、の方が良いと思うが。
貝類のように新鮮であればあるほどうまいモノや、寝かせた方がうまいモノなどネタには色々な特性がある。これらの特性を正しく理解しており、またそれらの回し方がうまいこと。これが重要。高級寿司店は、好みの方向性が合えばやはりうまい。(あれだけの金を払っているのだからうまくて当然と言われればそうだが・・・)と言うのも、良くも悪くも計画しやすいからと言うのがあると思う。ああいう店は1日にそう何回転もする事は無く、多くて2回転。そして基本的には予約。どのネタをいつ仕入れ、いつ使い・・・と言った計画がかなりキッチリと出来る。その辺が最高芸術とも言える寿司を出せるゆえんだろう。
【番外編 -旬-】
寿司には寿司の旬というモノがある。これもまた寿司マニアでないと中々解らないことかもしれないが、私が思うに、寿司の旬は「一般的な魚の旬の少し前」だと思う。世の中一般で言う魚の旬は、「最も脂がのっている時期」という解釈の元成り立っている。このため、いわゆる旬の時期に寿司として魚を食べると、味がくどすぎたり、一辺倒な味になってしまう。(魚の種類によっても違うので必ずしもこの限りではないが)焼いて食べれば脂が落ち、香ばしさとなってうまくなるが、刺身で食べるには脂がくどすぎるケースが多いのだ。
寿司で食べる場合は、いわゆる旬の少し前。これがポイント。旬後ではダメだ。魚に脂がのった時期=最も活性化している時期に向かっている良い状況が望ましい。こうすると、魚本来の風味と、脂のバランスを楽しめる。
サンマを例の取ってみると、時期にもよるが寿司屋では7月初旬から出回り始める。秋サンマとは言うが、サンマなんてまさしくダイレクトに旬だとくどすぎる。大トロ的な濃厚な脂と青魚の感じを楽しめるのでそれはそれで良いのだが、やはり旬の少し前の方がバランスが良い。
サンマが旬前の方が良いのには、もう一つ理由がある。それが身質。よく漁船でどばーっと魚を大量に流して運んでる映像を見ると思うが、旬のサンマはああいう扱いである。単価も安いし量もとれるのでそうなるわけだが、当然身質が柔らかくなってしまい、身も悪くなる。焼いてしまえば余り関係ないが、寿司では気になる。
ところが、旬前のサンマは単価が高い。旬の時期の扱いからすればお大尽様と言ったような丁寧な扱いを受ける。このため、身質が締まっており、寿司には最適となる。サンマごとき?の単価が高くなるので旬前に上質のサンマをあえて仕入れる寿司屋は珍しいのかもしれないが、それなりに質を歌っている寿司屋では食べることが出来ると思う。興味がある人は、是非7~8月頃に食べてみて頂きたい。
とまあこう書いたが、旬前、旬、旬後どれで食ってもうまい魚はうまいんだけどね 笑
私はアジが大好きなので、アジはいつでもあれば食べる。そうすると、「ああ、今は脂がないけど、でも青魚独特の風味が強いな」とか、「今は最高だ!とにかく最高だ!」とか、「ちょっと身が痩せてきてしまっているけど、それもまた一興」と言ったような、違いを楽しむという要素も出てくる。
寿司に魅了された人たちなら、是非そう言う楽しみ方をしてみて欲しい。なんだかんだ言って「生物ってスゲーなー」とか思ってしまう。ちょっと話が飛んでるけど 笑
さてさて。なんだかあっちゃこっちゃとりとめもなく長くなってしまったな・・・。ほんとは自分が一番寿司で重視しているのはシャリなので、ネタの話は余り書くつもりも無かったんだけど。ちょっと読みにくいかもしれないけど、ご愛敬と言うことで。
オーディオ道 その2
さて。前回に引き続き自分のオーディオの歴史を少々。
しばらくは
スピーカー:Tannoy Mercury M2
アンプ:DENON PMA-2000
CDプレイヤー:DENON DCD-1650AZ
の構成でならしていた。しかし、まあ当然よりいい音へ!と言う欲求はつきない物で、2年ほどでステップアップを考え始める。
徐々にとも考えていたが、一気にスピーカー&アンプの導入を検討。色々視聴して回った結果、
スピーカー:MonitorAudio Studio10
パワーアンプ:ROTEL RB1080
コントロールアンプ:ROTEL RC1070
に落ち着いた。そう、秋葉原の何とか無線(名前忘れちゃったよ 笑)でご推奨の組み合わせである。まぁ、実際オーディオ業界は趣味の領域が色濃いので、「あれは良い・これが良い」は千差万別。ちょっとネットを探ればお互いたたき合い?の記事が目につくので、自分が気に入った点をいくつか。
【MonitorAudio Studio10】(写真は後期形かな)
今でこそ日本でも有名になり、評価も多くなってきたMonitorAudiodだが、自分が買った99年頃はまだまだ「なに?」って感じだった。でも、当時から非常に良いスピーカーを作っていたと思う。当時覚えた細かなうんちくは忘れてしまったが、MonitorAudioのスピーカーはツイーター・ウーハーとも金属系ユニットで出来ている。金属系の振動板はツイーターでは多いが、ウーハーにもって言うのはかなり珍しい。このため、ユニット自体からは結構硬い音がする。
一方で、楽器のように箱自体を綺麗にならすので、実際にスピーカーとして音を出すと実に伸びやかな音が出る。この辺はイギリスの伝統的な感じと、先進的な技術を積極的に取り入れていたMonitorAudioの良いバランスになっていたと思う。何というか、音自体は堅めなのに、フワッと言う感じの空気感を持っている。そう言う意味では、比較的楽器の生演奏とかに近いかもしれないと思う。
当時(今でもそうだが)JAZZに傾倒していた私にとっては、この音楽的な響きを持ちながら硬い音は大変好感を持ち、結構早いン段階からスピーカーはMonitorAudioに決めていた。
あー。思い出した。最初にMonitorAudioの存在を知って欲しくなったのが、オーディオがわりと好きな親の知人の家で聞いたんだった。確かSilver1だったかな。ものすごい小型なのに、「おお!」という楽器的な鳴りをしてて驚いたんだった。
そんなこんなで、スピーカーはこれで行こう、と決めていた。
【ROTEL RB1080&RC1070】
アンプに関しては、「コントロールアンプとパワーアンプを分けたい!」という、形式的な所から入っている 笑
でも、実際なんかコントロールアンプ!って言う存在がオーディオ上級者的な気がして、どうしても入れたかった。一方で当然コントロールアンプを導入するのはシステム的にどうしても高価になってしまい、大学生の予算的にはせいぜい20万前後が一杯一杯(それでもスピーカーと合わせたらかなり使ってますが・・・)。そこで急速に候補に挙がってきたのが、ROTEL。このブランドは今どうなってるんだろう。最近ヘッドホンに傾倒しており、この手のメインストリームには疎いのでこのメーカーがどうなっているのかは解らないが、結構良い物を作っていた。日本のメーカーだが、中身より外見っていう状況の日本の市場を捨て、英国で開発、欧米メインで展開って言うマニアックさも当時からモノ好きだった自分の魂に火を付けた 笑
まぁ、そう言う理由で日本では余り正規に導入されておらず、良くも悪くもうさんくさいショップや狂信的な人が多いので正当な評価をされにくいのだが、モノは至ってマジメに作られており、売値を考えると相当にお買い得だと思う。デザインはちょっと微妙だが、やたらとキンキラキンが嫌いだった自分としてはあの無味乾燥な黒といかにもアンプというデザインはむしろ好感が持てた。
音の傾向としては、素直。非常にストレートに音を出す。特に音の立ち上がりと終わりの余韻が綺麗で、変に特徴的ではないからパッとした印象には薄いかもしれないが、かなりのパフォーマンスを秘めている。
MonitorAudioとの組み合わせで言うと、少し中域~低域が物足りなくなるが、その辺はケーブルのチョイスで何とかなる範囲かな。
そう、そう言う意味じゃ電源ケーブルとかスピーカーケーブル、RCAケーブルとかを変えた時に素直にそれを表現してくれて、オーディオ冥利に尽きるアンプだと思う。そして、待望のコントロールアンプの導入によって、一セット分余計にお金はかかるけどCD>コントロールアンプ間とコントロールアンプ>パワーアンプ間のケーブルを付け替えて音の違いとかを楽しんだなぁ 笑
このシステムのおかげで、「電源周り超重要じゃん!」って言うのに気がついた。実際、今でもオーディオいじる時はまず電源ケーブルをいじる。まぁ、固定の場合はハンダ使って改造しなきゃいけないのでちょっとハードル上がるから、よほど気合いがある時じゃないとやらないが・・・。
とまあ、以上が中期(固定システムは実家に起きっぱなしなので最近滅多に使わなくなってしまっているが、未だにこれのまま)のオーディオシステムである。
実際この構成は意外と問題も孕んでおり、
・スピーカーのセッティング
・インシュレーターのチョイス
・ケーブル類のチョイス
・部屋の音質改善
等々、とにかく試行錯誤を色々やった。気に入るところもあり、気に入らないと思うところもありだが、一方でそれだけ楽しんだから充実したオーディオライフだったと思う。今みたいに肩の力を抜いた接し方ではなく、「完璧な音を!」ってかんじでやってたからなぁ。極端な話、再生するソース次第でセッティングを変えたり 笑
流石に、あの時代の熱意は最近じゃごくたまにしか出てこない。
セッティングでどういう事を試したとかは、また追って。しかし、こういう自分が取り組んできた趣味とかを思い返すのは結構楽しいかもしれない。
しばらくは
スピーカー:Tannoy Mercury M2
アンプ:DENON PMA-2000
CDプレイヤー:DENON DCD-1650AZ
の構成でならしていた。しかし、まあ当然よりいい音へ!と言う欲求はつきない物で、2年ほどでステップアップを考え始める。
徐々にとも考えていたが、一気にスピーカー&アンプの導入を検討。色々視聴して回った結果、
スピーカー:MonitorAudio Studio10
パワーアンプ:ROTEL RB1080
コントロールアンプ:ROTEL RC1070
に落ち着いた。そう、秋葉原の何とか無線(名前忘れちゃったよ 笑)でご推奨の組み合わせである。まぁ、実際オーディオ業界は趣味の領域が色濃いので、「あれは良い・これが良い」は千差万別。ちょっとネットを探ればお互いたたき合い?の記事が目につくので、自分が気に入った点をいくつか。
【MonitorAudio Studio10】(写真は後期形かな)
今でこそ日本でも有名になり、評価も多くなってきたMonitorAudiodだが、自分が買った99年頃はまだまだ「なに?」って感じだった。でも、当時から非常に良いスピーカーを作っていたと思う。当時覚えた細かなうんちくは忘れてしまったが、MonitorAudioのスピーカーはツイーター・ウーハーとも金属系ユニットで出来ている。金属系の振動板はツイーターでは多いが、ウーハーにもって言うのはかなり珍しい。このため、ユニット自体からは結構硬い音がする。
一方で、楽器のように箱自体を綺麗にならすので、実際にスピーカーとして音を出すと実に伸びやかな音が出る。この辺はイギリスの伝統的な感じと、先進的な技術を積極的に取り入れていたMonitorAudioの良いバランスになっていたと思う。何というか、音自体は堅めなのに、フワッと言う感じの空気感を持っている。そう言う意味では、比較的楽器の生演奏とかに近いかもしれないと思う。
当時(今でもそうだが)JAZZに傾倒していた私にとっては、この音楽的な響きを持ちながら硬い音は大変好感を持ち、結構早いン段階からスピーカーはMonitorAudioに決めていた。
あー。思い出した。最初にMonitorAudioの存在を知って欲しくなったのが、オーディオがわりと好きな親の知人の家で聞いたんだった。確かSilver1だったかな。ものすごい小型なのに、「おお!」という楽器的な鳴りをしてて驚いたんだった。
そんなこんなで、スピーカーはこれで行こう、と決めていた。
【ROTEL RB1080&RC1070】
アンプに関しては、「コントロールアンプとパワーアンプを分けたい!」という、形式的な所から入っている 笑
でも、実際なんかコントロールアンプ!って言う存在がオーディオ上級者的な気がして、どうしても入れたかった。一方で当然コントロールアンプを導入するのはシステム的にどうしても高価になってしまい、大学生の予算的にはせいぜい20万前後が一杯一杯(それでもスピーカーと合わせたらかなり使ってますが・・・)。そこで急速に候補に挙がってきたのが、ROTEL。このブランドは今どうなってるんだろう。最近ヘッドホンに傾倒しており、この手のメインストリームには疎いのでこのメーカーがどうなっているのかは解らないが、結構良い物を作っていた。日本のメーカーだが、中身より外見っていう状況の日本の市場を捨て、英国で開発、欧米メインで展開って言うマニアックさも当時からモノ好きだった自分の魂に火を付けた 笑
まぁ、そう言う理由で日本では余り正規に導入されておらず、良くも悪くもうさんくさいショップや狂信的な人が多いので正当な評価をされにくいのだが、モノは至ってマジメに作られており、売値を考えると相当にお買い得だと思う。デザインはちょっと微妙だが、やたらとキンキラキンが嫌いだった自分としてはあの無味乾燥な黒といかにもアンプというデザインはむしろ好感が持てた。
音の傾向としては、素直。非常にストレートに音を出す。特に音の立ち上がりと終わりの余韻が綺麗で、変に特徴的ではないからパッとした印象には薄いかもしれないが、かなりのパフォーマンスを秘めている。
MonitorAudioとの組み合わせで言うと、少し中域~低域が物足りなくなるが、その辺はケーブルのチョイスで何とかなる範囲かな。
そう、そう言う意味じゃ電源ケーブルとかスピーカーケーブル、RCAケーブルとかを変えた時に素直にそれを表現してくれて、オーディオ冥利に尽きるアンプだと思う。そして、待望のコントロールアンプの導入によって、一セット分余計にお金はかかるけどCD>コントロールアンプ間とコントロールアンプ>パワーアンプ間のケーブルを付け替えて音の違いとかを楽しんだなぁ 笑
このシステムのおかげで、「電源周り超重要じゃん!」って言うのに気がついた。実際、今でもオーディオいじる時はまず電源ケーブルをいじる。まぁ、固定の場合はハンダ使って改造しなきゃいけないのでちょっとハードル上がるから、よほど気合いがある時じゃないとやらないが・・・。
とまあ、以上が中期(固定システムは実家に起きっぱなしなので最近滅多に使わなくなってしまっているが、未だにこれのまま)のオーディオシステムである。
実際この構成は意外と問題も孕んでおり、
・スピーカーのセッティング
・インシュレーターのチョイス
・ケーブル類のチョイス
・部屋の音質改善
等々、とにかく試行錯誤を色々やった。気に入るところもあり、気に入らないと思うところもありだが、一方でそれだけ楽しんだから充実したオーディオライフだったと思う。今みたいに肩の力を抜いた接し方ではなく、「完璧な音を!」ってかんじでやってたからなぁ。極端な話、再生するソース次第でセッティングを変えたり 笑
流石に、あの時代の熱意は最近じゃごくたまにしか出てこない。
セッティングでどういう事を試したとかは、また追って。しかし、こういう自分が取り組んできた趣味とかを思い返すのは結構楽しいかもしれない。
2010年2月16日火曜日
スターバックスの気になる新商品
スターバックスからさくらシリーズとしてスチーマーとクリームフラペチーノが出るらしい。
気になる。気になるなぁ。スターバックスのコーヒーはちょっとパンチにかけててイマイチ好きではないんだけど、こういう変わり種系は甘過ぎず、変わったのも出してくるので意外と楽しい。
桜にはまだちょっと気が早い気もするけど、色が綺麗で良いね。
あわせてシフォンケーキ、蒸しパン、タンブラー&マグも出るのか・・・。
なにげにタンブラーコレクションしてるからなぁ・・・。買うか。
スターバックス
オーディオ道
私がオーディオに妙にこり始めたのは、高校ぐらいだったろうか。
何でオーディオにこり出したのかはイマイチ覚えていないが、今思い返しても何でだろう・・・。
今でこそかなりの量の音楽ソースを所有しているし聞くけど、当時はあまり音楽自体には興味がなかった気がする。まず“音”が好きになり、それでオーディオを買ってみて、その結果音楽に傾倒していったかなぁ。
忘れもしない、最初に買ったのは
スピーカー:Tannoy Mercury M2
アンプ:DENON PMA-2000
CDプレイヤー:DENON DCD-1650AZ
と言う構成。いやー、お懐かしい・・・。しかし、ファーストチョイスにしては言い出会いだったと今でも思う。特にTannoyのMercury M2は実にコストパフォーマンスが素晴らしく、結構気に入っていた。
実際こいつは未だに実家のリビングに置いてあり、半現役生活を送っている。(組み合わせのアンプとプレイヤーはTEACの小型アンプ&プレイヤーに変わってるけど。あれ型番なんだっけ・・・。)
全体的にとりあえず雑誌を見て、評価が高いのを買ってみた、と言う感じだった。
まぁ、意外と裏のある?オーディオ業界、雑誌の評価を鵜呑みにする無かれという言い教訓だった気もするけど、でもそんなに後悔もしなかったかな。以下、ちょっと細かく評価を書いてみると・・・
補足:
トータル価格が15万弱ぐらいのシステムとしては、結構良かったと思う。特にスピーカー。3万しなかったぐらいだから一番安かったんだけどね。
ケーブルは何使ってたかなぁ。覚えてないけどモンスターケーブルのスピーカーケーブルとかかな。
この頃は、とにかくいろんなセッティングや、ケーブルも安物ばかりだけど色々試した気がする。そして、この時期に今のオーディオライフの中核となる「ヘッドホン」に目覚めた頃でもある・・・。
セッティングとかの話はまたそのうち。
何でオーディオにこり出したのかはイマイチ覚えていないが、今思い返しても何でだろう・・・。
今でこそかなりの量の音楽ソースを所有しているし聞くけど、当時はあまり音楽自体には興味がなかった気がする。まず“音”が好きになり、それでオーディオを買ってみて、その結果音楽に傾倒していったかなぁ。
忘れもしない、最初に買ったのは
スピーカー:Tannoy Mercury M2
アンプ:DENON PMA-2000
CDプレイヤー:DENON DCD-1650AZ
と言う構成。いやー、お懐かしい・・・。しかし、ファーストチョイスにしては言い出会いだったと今でも思う。特にTannoyのMercury M2は実にコストパフォーマンスが素晴らしく、結構気に入っていた。
実際こいつは未だに実家のリビングに置いてあり、半現役生活を送っている。(組み合わせのアンプとプレイヤーはTEACの小型アンプ&プレイヤーに変わってるけど。あれ型番なんだっけ・・・。)
全体的にとりあえず雑誌を見て、評価が高いのを買ってみた、と言う感じだった。
まぁ、意外と裏のある?オーディオ業界、雑誌の評価を鵜呑みにする無かれという言い教訓だった気もするけど、でもそんなに後悔もしなかったかな。以下、ちょっと細かく評価を書いてみると・・・
【Tannoy Mercury M2】
音の傾向としては、ボワーンと厚みがあって、のっそりとしている。動物で言えば象と言いたいところだけど、Kingdomとかそう言う上位機種がそれに当たるんだから、もうちょっと小型でのっそり。うーん。なんだろう。ま、子象? 笑
最終的に聞くソースがJazzに偏っていったので、そう言う意味ではあまり相性が良くないけど、もっさりしてても不満になるほどではなく、聞き疲れしない音だった。逆にクラシックなんかを聞くと、厚みと広がりがあってかなりTANNOYじゃん!って音がしてた。
補足:
TANNOYのスピーカーは、頂点にウエストミンスター・ロイヤルという冷蔵庫のような巨大スピーカーを冠しているイギリスのメーカー。同軸2ウェイという独特のシステムは、素晴らしい定位を生み出している。一方で、ユニットがでかくなるからあんまりシャッキリした音にはならない。ま、ほんとこれでクラシックとか聞くとコンサートホールさながらって奴なんですよ。
愚直に伝統を守るイギリススタイルを貫いてるラインナップは素晴らしいが、なんかホームシアター的なアプローチをことごとく失敗していたきがする。サターン?だったっけなぁ。ひどかったのは・・・。
【DENON PMA-2000】
多分当時DENONが最も力を入れていたなんか数字的にはものすごいアンプシリーズの中核商品。ばかでかい割には実売価格も7~8万ぐらいだったと記憶してるけど、まぁ、よく考えてみれば中身はやっぱその程度だったかなぁ。悪くもないんだけど、なんというか、色気がないというか・・・。
このアンプは、「カタログ数値が全く当てにならないオーディオ機器はやはり“楽器”なんだな」と思い知らされた一品。いや、悪くは無いんですよ?悪くは。
【DENON DCD-1650AZ】
この頃はまだCDプレイヤーの重要性をそんなに理解していなかったので、何となくアンプと合わせて買った。まぁ、CDプレイヤー(というかDACだね)の重要性を知るのはその後のことなので、この時点では別段不満もなかった。
トータル価格が15万弱ぐらいのシステムとしては、結構良かったと思う。特にスピーカー。3万しなかったぐらいだから一番安かったんだけどね。
ケーブルは何使ってたかなぁ。覚えてないけどモンスターケーブルのスピーカーケーブルとかかな。
この頃は、とにかくいろんなセッティングや、ケーブルも安物ばかりだけど色々試した気がする。そして、この時期に今のオーディオライフの中核となる「ヘッドホン」に目覚めた頃でもある・・・。
セッティングとかの話はまたそのうち。
いやー、懐かしいなーしかし。
さてさて何を書こうか・・・
何となく友人のブログをいじってて思いつきで作り始めたこのブログ。
別になにか明確に書こうというネタがあるわけでもなかったのだが、一方でこれまで膨大な時間をかけて取り組んできたモノへのこだわりをなんらか形に残しておくのも面白かろうと思っている。後は最近とんと疎くなったxhtmlとかその辺の勉強も兼ねてみるつもり。試験的に何か試していこう。
さて、思いつきでと言いながらちゃっかりmonomania.orgなんてドメインまで取得してしまったのだが、このサイトではモノについてあれこれ書いていこうと思う。
結構いろんなモノに興味を持っているのだが、人様の参考になりそうなものは概ね
・オーディオ
・時計
・衣服
・革製品全般
・家電全般
・ワイン(アルコール全般)
・ゲーム
・雑貨
・音楽
・あとモノじゃないけど食全般
と言ったところかな。色々あるなぁ・・・。ま、気になったモノやそれに対する感想とか書いていこうかな。
特にオーディオに関しては、10年近く様々な実験をしてきたので、それなりに面白いものが書けると思う。まぁ、そう言うサイトも多いので今更って所もあるけど。
思いつきで書いているのでかなり不定期な更新になると思いますがあしからず。
あまり進んで情報を発信するつもりも無いんだけど、検索とかでたどり着いた人には楽しんでもらえるようにしないとなぁ。
別になにか明確に書こうというネタがあるわけでもなかったのだが、一方でこれまで膨大な時間をかけて取り組んできたモノへのこだわりをなんらか形に残しておくのも面白かろうと思っている。後は最近とんと疎くなったxhtmlとかその辺の勉強も兼ねてみるつもり。試験的に何か試していこう。
さて、思いつきでと言いながらちゃっかりmonomania.orgなんてドメインまで取得してしまったのだが、このサイトではモノについてあれこれ書いていこうと思う。
結構いろんなモノに興味を持っているのだが、人様の参考になりそうなものは概ね
・オーディオ
・時計
・衣服
・革製品全般
・家電全般
・ワイン(アルコール全般)
・ゲーム
・雑貨
・音楽
・あとモノじゃないけど食全般
と言ったところかな。色々あるなぁ・・・。ま、気になったモノやそれに対する感想とか書いていこうかな。
特にオーディオに関しては、10年近く様々な実験をしてきたので、それなりに面白いものが書けると思う。まぁ、そう言うサイトも多いので今更って所もあるけど。
思いつきで書いているのでかなり不定期な更新になると思いますがあしからず。
あまり進んで情報を発信するつもりも無いんだけど、検索とかでたどり着いた人には楽しんでもらえるようにしないとなぁ。
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