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2010年2月22日月曜日
Whisky Magazine Live! 2010
前から行ってみたかったWhisky Live! 2010にとうとう行ってきた。いやー、素晴らしい。実に素晴らしいイベントだった・・・。レポート的なモノを書くつもりは無かったのと、面倒なので写真は撮ってない。文章だらけなのがちょっと玉に瑕だが一応書いておこうと思う。
元々種類全般は好きだが、ウィスキーに目覚めたのは去年銀座のBlueLabelというウィスキーバーに行ってからかな。それ以前も飲んでいたが、よりスコッチに目覚めたのはやはりあの時からだと思う。
【BlueLabel】
このバーは、元々静岡で有名なバー。そこが銀座に店を出したのが確か2008年だったかなぁ。猛烈に貴重なスコッチなどが山ほど飲める、素晴らしい店。ただし、そう言うお酒は当然お値段もかなりする。ワンショットで5,000円とかざらだし、10,000円超えるのも結構ある。全然その価値はある酒たちだけどとはいえやっぱ高い。
だが、2月に1万円飲み放題という「い、いいの!?」という企画をやっており、その時に訪問した。履歴を残していないので何を飲んだかとか細かい話は忘れてしまったが、BenRiach(75年だったかな)をいたく気に入ったのを覚えている。あとは何飲んだかなー。CAOLILAも印象深かった。
とまあそんなこんなでウィスキーおもしれーじゃん!という熱に火が入った。特に、ウィスキーには独特のボトラーズ(瓶詰業者)というのがあり、これが様々なバリエーションを生み出していて面白い。
また、フィニッシュで使う樽によって全然味や香りが異なっており、そう言うバリエーションがワインと違った感じでまた面白い。
ちなみに、ボトラーズというのは蒸留所から原酒を樽ごと買い取り、自分のところで瓶詰めして販売するというもの。元締めがそのままうりゃ良いじゃんと思うが、そこがそうはならないのがウィスキーの面白いところ。
なぜこういう差が生まれるかというと、そもそもウィスキーはブレンデッド(色々な樽のお酒を混ぜて味を調整して売るタイプ)が主流だったので、蒸留所が直接売るケースは少なかった。なので、原材料メーカー的な蒸留所と、製品メーカー的なボトラーズという関係が基本だった。余談だが、そもそも存在が少ないし日本ではあまり見ないけど、ワインにも「ネゴシエーター」という人(ブランド)があり、ブドウとかを買い付けて自前で醸造し、ネゴシエートワインとして売ったりするケースがある。でもかなりまれ。
ここ最近のシングルモルトブームで蒸留所が蒸留所元詰めのオフィシャルボトルを出すようになってきたが(年齢的に過去の話は聞きかじりなのですがあしからず)、そう言うわけで長くボトラーズというものが存在していた。最近は蒸留所も色々やって出してるけど、やっぱりボトラーズの方が「面白い企画モノ」的なウィスキーを出していて、大元と両方比べて飲んでみたり、といった楽しみ方も多い。
ただ一方で、ウィスキーって本来はワインほど香りが強くないので、ウィスキーの香り=樽の香りと言っても良い。だから同時期に蒸留された蒸留所のウィスキーでも、どの樽に詰められたか、といった樽での差がものすごいつく。大手蒸留所のオフィシャルボトルはそれらを平均化するために最終的に出荷する前に混ぜてから出荷するらしいのであまり差はないが、ボトラーズの樽単位のボトルは味が全然違う。知らないで飲んでると、「前はおいしいと思ったのに、同じ名前のウィスキーなのにあまりあわない!」とかその逆と言うことも多いと思う。まぁ、ワインもそうだけど、複雑すぎると一般層には大きな障壁になるけど、だからこそマニアックな人たちが虜になるんだろうなぁ。
話が横道にそれすぎましたね・・・。
とまあ、ウィスキーのおもしろさに多少はまったわけです。
で、やっと記事本題のWhiskey Magazine Live!
これは、まあ詳細はリンクも張ったのでページの方見てもらえれば解るけど、簡単に言えばウィスキーのメーカー、関係者が集まって、飲みながらウィスキーお披露目会したり語ったりしましょうよ!
という感じの会。素晴らしい。
会場は東京ビッグサイト。流石にメインではなく、小さめのイベントスペース。まぁ、小さいと言っても学校の体育館とかそれぐらいはあるのかな。
会場の入り口では、念書にサインをさせられる。ま、お酒のイベントなので当然だろう。でも、関係者に聞いた限りでは、例年皆さんちゃんと楽しんでくれていて、大きなトラブルは起きないといっていた。まぁ、変なタレントとかが来るでもなく、純粋にウィスキーが好きな人が集まってるので、楽しみ方を解ってるんだろうね。それでいてあれだけ活気があるのは良いことだと思う。
比較的早く、11時過ぎぐらいに行ったんだが、既に会場は人で一杯。そしてみんな手に手にカップを持ってウィスキーを飲んでいる。朝の11時に。
とりあえず開催元に知り合いが居たので、その人に挨拶をしつつ早速片っ端から飲み始める。KILCHOMAN(キルホーマン)という、何十年かぶりにできた蒸留所らしい。そこがお披露目的に出している、熟成1ヶ月、1年、2年のスピリッツを飲む。この程度の熟成だとまだウィスキーと名乗ることはできず、スピリッツの部類らしい。全てバーボン樽熟成なので味の違いが非常に分かりやすい。そこから3年もののウィスキーになった状態のモノを頂く。なるほど確かに深みが全然違う。でも、素性は同じだなーっていうのがわかる。
こういう楽しみができるのがこのイベントの良いところだなー。ほんと、素晴らしいですよ。
その後自分が好きなBenRiach(ベンリアック)やGlenDronach(グレンドロナック)、Arran(アラン)、Jura(ジュラ)など片っ端から頂く。うーん。いずれも素晴らしい。中でも、詳細は書かないけどGlenDronachのスペシャルな一品がそうとうおいしかった。最初の方に飲んだから印象深かったのもあると思うが、この日飲んだ中でも一番だったかな。あとは、Arranのウィスキーが全体的に良い。パンチの強さと味のバランスがすごく良いのだ。
ウィスキーは、さっきも書いたが意外とそれ自体に香りは無く、ボトルの香りが全てと言っても良い。当然ボトラーズや蒸留所は最終的にできあがる味を視野に入れてボトル選びをするんだろうけど、結構ウィスキーの味と、香りのマッチングがとれてなくて「ん?」と思うものも多い。そして、そのバランスがうまくとれているとベストになる。
当然長く寝れば香りは強くつき、味はまろやかになる。その辺の差も考えつつ、ボトルを考えて居るんだろう。芸術だ。
その後は端から気になったウィスキーを飲みまくり。メモってなかったので何飲んだかは結構忘れてしまった 笑
国内の蒸留所、イチローズモルトが頑張ってたな。ああいう気骨あるメーカーには頑張って欲しいと思う。あとは、サントリーとかの国産大手はやっぱそつないというかおとなしいお酒が多かった。いや、それはそれで非常においしいし、良いお酒だと思うけど、これだけ貴重で癖が強いウィスキーが雁首そろえてしまうと、ちょっと物足りないなと思ってしまう。
昼飯を挟んで、また会場に戻って飲む。そんなイベント。前日殆ど寝てなかったので眠さ的に限界&酒量的に限界なので、3時ぐらいに会場を後にする。
本当は、他にも「マスタークラス」というテーマ講義形式の中で講義を聴きながら実査にウィスキーを飲むというイベントも開催されているので、そちらに参加しつつ会場で飲むと良いペースハイ分になるのかもしれないのだが、そちらはチケットがとれなかったので見れなかった。来年は是非そちらも見てみたい。
いずれにせよ、行ってみて良かった。来年も行きたいと思う。
次回行く時は忘れずにやっておこうと思う事をメモしておこう
①メモを取る
これはどこまで実現できるのか解らないが、せっかくそれだけ大量のウィスキーを飲める機会が持てるわけだから、きちんと好みの味とかをメモっておこうと思う。まぁ、それなりにお酒が進むので後半どこまでちゃんとできるかって話だが。
実際飲食関係の人も多いらしく、
②マスタークラスを聴講してみる
今回は思い立ったタイミングが遅かったので聞けなかったが、次回は是非聴講してみたい。特に日本のブランドは直接工場に行けば良いが、海外の有名なブレンダーやインポーターの話を聞ける機会はあまりないからなー。
③好みのつまみを持って行く
これはオフィシャルにやって良いのか調べる必要があるが、なんかドライフルーツとかチョコレートとか携行しやすい好きなつまみを持って行く。これはポイントだ。
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