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2010年3月5日金曜日

オーディオ道 ヘッドホン探究の旅 アンプ編

久しぶりにオーディオの話。
7,8年前からあまりスピーカー系のオーディオシステムには触っていない。もっぱらイヤホン・ヘッドホンにシフトした。
現在所有している&これまでに使ってきた器材をリストアップしてみよう。
ほんとはもう少し具体的な「システム構築のコツ」とか「器材選びのコツ」とか「ケーブル選びのコツ」の方が良いんだろうけど、備忘録の意味合いも含めて一応まとめておこうとおもう。
※ケーブル選びとかはほんと重要&面白いので、そのうち書きます。


【Headphone Amp】

[Creative USB Sound Blaster Audigy2 NX USBAGY2N](多分これ系だけど、型番的には一個前かも)
これをヘッドホンアンプと言って良いか微妙だが、一応。SennheiserHD580を導入した後も、基本的にはPCから音を出していたので、最初はまずそのクォリティアップを考えた。そこで選択肢に上がったのがUSBの外付けサウンドカード。

PCサウンドは、どうしても劣悪なPC本体の電源環境に影響を受けてしまい、ノイズが多くなる。また、S/N比などもイマイチ。そこで、USBの普及と共に登場し始めたのがUSBの外付けサウンドカード。
これはなかなか画期的で、サウンドデータはUSBでデジタルアウトしてしまい、実際のD/AコンバートはACアダプタで駆動させた外付けの箱で行うという物。

この結果、PCからダイレクトに電源関係の歪みを広う事は少なくなり、ずいぶん音質が改善した。未だにバカみたいにコンデンサ乗っけた内部サウンドカードもあるけど、やっぱりこっちの方が良いと思う。ま、所詮はPCの音なんだけど・・・。


[Musica HPA100]

このアンプは比較的小さなオーディオ専門メーカー、「ムジカ(Musica」)という会社の製品。ヘッドホンにこり始めた時に最初に導入したヘッドホン専用のアンプ。チョイスするに当たって次ようなことを重視した。

①色づけが少ない素直な音であること
②拡張性があること
③サイズが手頃なこと

今でこそヘッドホンアンプも山のように出てきているが、2003年(頃だと思う)当時はまだ選択肢も今より少なかった。PC系に特化している製品か、スピーカー系オーディオと同じくフルサイズの筐体のものという二極分化していた。海外ではこの頃から割とガレージメーカー系のヘッドホンアンプも多かったけど、特に日本ではね。手に入りやすい物は少なかった。

そんななか、自然と決定したのがこのムジカのHPA100。
あまりゴテゴテした作りにはなっておらず、シンプルそのもの。中開けてもほんとシンプル。そして、ガレージメーカーならではで、購入時(あるいは購入後でも可)に中身のパーツをパーツ単位でアップグレードしたりできた。そのため、本来の中の回路よりだいぶ余裕のある筐体になっており、自分で改造する際にも扱いやすい。

実際の試聴は中野のフジヤエービックでちょろっと聞いて、音的にも問題なかったから速攻これに決めた。このメーカーは未だに精力的に活動しており、こういうガレージメーカー的なメーカーには頑張って欲しいと思う。



[AUDIOTRAK Dr.DAC]
基本的にはちゃんとした音楽を聴く時はCDプレイヤーでならしていたが、一方でPCの便利さも捨てがたく、HPA100&AUDIOANALOGUEのPRIMO(CDプレイヤー)を導入してからも結構Audigyを使っていた。ただ、お世辞にもヘッドホンアンプとしてみると貧弱で、音にもおもしろみが無い。

PCに特化しているが、アンプとしてもそこそこと言う所でたどり着いたのがDr.DACだった。これ、マジメに相当優秀なアンプだと思う。電源周りが貧弱なのでそこに改良の余地があるが、逆に改造してやるとかなりのポテンシャルを秘めている。オペアンプを交換することも想定したソケット形式の作りになっており、「好きに改造しろよ」というメッセージに溢れている。実際、改造してる人も多い。
値段的にも比較的手頃で、最悪改造でおかしな事になってもまぁ、絶望して立ち直れなくなるほどではない。

このアンプ、何が優れているかというと、そのインターフェース。
USB、同軸、オプティカル、RCALineIn等の入力を供え、出力もステレオ×2、RCALineOutを供える。ボリュームが独立してれば最高なんだが、さすがにまでは望むまい。2台のヘッドホン・イヤホンを聞き比べる時とかに非常に便利。

そして、それらを前面のディップスイッチで簡単に切り替えることができる。
またこのアンプ、そもそもDACとしてもなかなか優れており、入力系統が豊富で、LineOutもあるので、デジタルアンプなどと組み合わせるとかなりコンパクトなプリ・パワーの構成にもできる。実際、今スピーカーを鳴らすのにFlyingMoleのデジタルアンプと組み合わせている。

スピーカーの配置やケーブルの取り回しとかが悩ましいが、PCを含めたサウンド環境を全て集約できるのは秀逸。知識がある人は改造などの幅も広く、ほんとこれほど遊べるオーディオ機器はあまり無い。実際、自分も初代Dr.DAC、Dr.DACⅡ、Dr.DACDXと3台所有している。
このアンプの改造に関してはググったらものすごいページがいくつかあるのだが、まあ一応自分なりのモノをまたそのうち書こうと思う。

※Amazonが安いので一応貼っときます。興味がある人は使い方とか聞いて下さい。





[PS Audio GCHA]

最終的にいま着地しているのがPSAudioのGCHA。ミドルエンドクラスのヘッドホンアンプだが、バカみたいに出力を稼ぐ必要がないヘッドホンアンプでは、割とこのあたりで十分なラインに来ていると思う。

アンプというのは当然電圧が高くなればなるほどパーツへの負担も大きく、電気的・音質的な歪みも大きくなりやすくなる。大型スピーカーを鳴らそうと思うと値段がうなぎ登りに高くなっていくのはこのためで、出力とクォリティという相反する要素を高めていかなければならないので、金額ものすごいことになる。

どのぐらい凄い金額になるかというと、自分が実際に接した最高峰のシステムで言えば・・・
AMP:FM Acousticsというスイスのメーカーのモノ。コントロールアンプ×1台、シングルパワーアンプ×2台で500万強ぐらいだったと思う。
Speaker:JBLのK2 S9500(360万ぐらいだったかな)
CDPlayer:ESOTERICのP0s(100万チョイ?)
というシロモノ。当然ジョイントのケーブルもそれ相応のものが求められるので、システム全部を組むと1000万は軽く超えてるはず・・・。
ま、時計しかり、オーディオしかり、ワインしかり、趣味の世界は上を見るときりがないんですけどね。

話を戻してGCHA。前述のように、ヘッドホンアンプは出力の方はさほど気を遣う必要が無く、クォリティの方を高める作業に集中できる。このため、中身に関しては10~15万クラスでもう十分行き着いてくる。後は外箱とかインターフェースとしてUSBやその他広く対応しているか、で値段が変わってきている感じ。

近年アンバランス接続ではなくジャック自体もバランス接続にするのが流行っており、こちらに走ると改造とかの必要も出てくるケースがあるので少しコストかかるが。


GCHAはエネルギッシュな音だが、最終的にメインヘッドホンに決めたULTRASONEのEdition9との相性で決めた。もの凄いエネルギッシュで、解像度も高く、比較的ソースも選ばないので良い組み合わせだと思う。フジヤエービックでもこの組み合わせを推奨していたが、実際良いチョイスだ。

とまあ自分が今の所使ってきたアンプはこんな感じである。万人にお勧めできるのは、なんと言ってもDr.DAC。見た目がNGな人はダメだろうけど、PCとの接続を絡めつつ、デスクトップ周りでオーディオシステムを集約したい場合はまずこれに決まる。予算があればGracedesign M902とかが良いんだけどね。ちと高いからまずはDr.DACかな。

うーむ。長くなってしまったな。
ヘッドホンに関しては10個以上あってもっと長くなるから、分けて書くとしよう・・・。

2010年2月18日木曜日

オーディオ道 ヘッドホン

さて、
スピーカー:Tannoy Mercury M2
アンプ:DENON PMA-2000
CDプレイヤー:DENON DCD-1650AZ
と言う構成を導入した高校生の頃、夜中音楽を聴くのにスピーカーって訳にもいかないのでヘッドホンを導入することにした。導入したのは

audio-technica ATH-A9X

という密閉型のヘッドホン。当時購入の動機は、なんかメタルのハウジングが格好良かったのと、昔から良かったオーディオテクニカの装着感に惚れて。これをDENONのPMAで聞くというスタイルだった。

音はまあいわゆるオーディオテクニカ的な、基本フラットでちょっと堅めの高域とそこそこタイトな低域、やや物足りないけど別に不足もない中域、そして重たいとは言え抜群の装着感!という、導入としてはかなり優れたヘッドホンだった。その後ヘッドホンは本当に色々試しているが、装着感に関しては未だに一番これが良かったかも。しかも、最近のオーディオテクニカより当時のオーディオテクニカのが良いんだよなぁ。微妙にアーチの部分の形状が変わってて、頭へのフィットが当時の方が良かった気がする。

実際ヘッドホンに関してはかなり長いことこれ一本だった。当時まだゼンハイザーとかも大々的には入ってきておらず、ULTRASONEなんてブランド自体あったのかも謎。まぁ、まだまだ市場としてはたいしたことない時代だった。

ただ唯一覚えているのが、相変わらず訳の分からないものを作るソニーが作っていたMDR-R10。今でこそ20万レベルのヘッドホンも存在するが、当時のヘッドホン業界では異例の24万とかいうとんでもない定価だった気がする。技術的にもバイオセルロースの振動板とか言う謎のモノを使っており、既にこちらも販売終了しているMDR-CD3000のプロトタイプというか超限定の上位機種というか、という感じで発売されていた。(下の写真がMDR-R10。右の写真はMDR-3000。これについてはまた長く書けるけど、やめておこう。ソニーの伝説の名器です)


このヘッドホン、とにかくバカみたいにでかく、重たいのであれで音楽聞いてたら首が太くなりそうな代物だった。ソニーのショールームで視聴したことがあるが、音の傾向は一時代を築いたMDR-CD3000をさらに上品にした感じで、確かに凄まじかった。しかし、あれだけでかいとうっかり引っかけたりした時にケーブルとか切れやすいだろうなぁ・・・。それで泣いた人も多いに違いない。あの引っかけコード断線はほんと涙が出るんだよなぁ。ヘッドホンの亡骸を抱えて「な、なんじゃこりゃぁーーー!」みたいな。





さて、話を戻して。
かなり長い間ATH-A9Xを使っていたが、大学に入り、バイト先の会社で音楽を聴く頃になって再びヘッドホン熱が再熱する。そこでチョイスしたのが

Sennheiser HD580


という開放型のヘッドホン。前述のATH-A9Xが密閉型だったので、少し涼しそうな開放型を選んでみた。ゼンハイザーというのはドイツのヘッドホンメーカーで、あまりにイケテナイデザインと裏腹の音質には驚かされるモノがある。このダサダサデザインシリーズは、最上位のHD650以外リニューアルされてしまったが、いつ見てもチープである。

しかし、もう10音弱かなりヘビーに使っているが、とりあえず一回コードが断線して変えた意外は無事。イヤーパッドはまあ消耗品なので2回ぐらい変えたけどね。

このヘッドホンは、ほんとに万能。やや中~低域重視の音作りだが、かといって高域も不足はなく、広がりもある。やや不満があると言えば解像度だが、開放型の構造上それはしょうがない。開放型ヘッドホンの一つの完成系といえると思う。ほんと、ゼンハイザーのヘッドホンは不思議なんだよなぁ。何でこんな安っぽいのにこんないい音が・・・。って。ユニットのサイズとかスペック、材質とかを売りにするオーディオテクニカとは逆にある商品・ブランドかもしれない。なんだかよく分からないけど、とにかく音は最高ですよ!みたいな。


解らない人のために補足しておくと、密閉型と開放型というのは、ハウジング(ドーム状のユニットを包み込んでいる部分)が密閉構造になっているか、空気の通り道があって解放構造になっているかと言う違い。せっかくだから一応簡単に特徴を記しておくと・・・


【密閉型】
密閉型は、当然ある程度密閉されるので外の音が聞こえにくい。これはヘッドホンでは実は結構重要で、良くも悪くも外の音が聞こえてしまう開放型はリスニング環境をかなり選ぶ。密閉型であれば、多少音がある状況でも集中して音楽を聴くことが出来る。また、音漏れもかなり少ない。
音の特徴としては、密閉されており、空気の逃げ道がないので全体的にこもったような音になる。ここは構造の特性が素直に音の差に出る所だが、開放感が無いと言える。一方で、密閉されているが故にかなり緻密に音を広う事が出来、また濃密な音を出してくれるので意外とテクノとかのソースと相性が良い。クラシックにはあまり向かないかな。なんか、狭い室内で室内楽じゃなくてオーケストラを聴かされているような・・・。個人的にはアストル・ピアソラのような小規模な編成の音楽に向いていると思う。ULTRASONEEDITION9で聞くピアソラなんて、鳥肌モノですよ。

密閉型選びのポイントとしては、密閉型のヘッドホンはハウジングの材質が音にかなり影響を与えると言う所である。スピーカーと同じくハウジングの鳴りが重要な影響を及ぼすのだ。メタル系のハウジングだと硬く、木材系のハウジングだと少し暖かみのある響きになる。また、安っぽいプラスチックだとやはりそう言う音になる。フレームやハウジングがプラスチック素材だったとしても、粘りのある、密度の高いプラスチックをオススメする。ULTRASONEPRO750なんてハウジングは安っぽいが、あのメーカーのプラスチックは叩いてみると解るが、なんか密度が高い。ハウジングをつめでコンコンと叩いてみると良いかもしれない。

とか書いてみたけど、聞いてみるのが一番か 笑

いや、そこはまた後日ちゃんと書くが、店での視聴ってのは意外と難しいところがあって、結構良い器材でナラされてることが多いし、視聴として相当な時間鳴らされているケースが殆どなので、視聴のヘッドホンは往々にしてかなりエージングが進み、まろやかになっている。それのみを基準に買うと、思いの外音が硬かったり尖ったりしてて、思った通りの音になるまでに時間がかかる可能性がある。そしてもう一つ、外食と家庭料理の関係みたいなモノがヘッドホン(スピーカーでもかな)にはありまして・・・。これも長くなるのでそのうち別のエントリーで書こう。

【開放型(オープンエア)】
こちらは、ハウジングが密閉されておらず、空気が通るようになっている。ある意味究極の開放型が、ソニーのMDR-F1かな。見れば解るとおり、かなりスカスカ。

このタイプの特徴は、空気が通るので開放感がある音になる。広がりが出ると言えばいいだろうか。ただ、その分外の音を拾ってしまい、音漏れも激しい。仕事しながらとかの時は、下手に密閉型をしてしまうと電話の音とかが聞こえなかったりするので、そう言う“ながら”の時は逆に大変重宝するのだが、集中して音楽を聴くには環境を選ぶ。

構造上ハウジングが音に与える影響が少ないので、割とゼンハイザーのように一見すると適当な作りのモノも多い。また、軽い。これはかなりのメリットになる。前述のMDR-F1なんて、軽くて軽くて。装着感も密閉型のように密閉するために側圧を強くする必要がないので、装着疲れとかはない。
このタイプのヘッドホンは、比較的質の良いアンプで、音量を大きめにして聞くと良い。当然音漏れしまくりなので注意が必要だが。

【密閉風】
これと中間的な位置づけ(と私は考えるようにしている)のが、密閉風ヘッドホン。いわゆるプロフェッショナル向けモニターと呼ばれるやつ。SonyMDR-CD900STMDR-7506みたいなのが有名ですね。これらのヘッドホンは、おそらく持ち運びのためハウジング容量が小さく、片出しコード、耳を覆いきらず、耳の上にのっけるタイプ。

個人的には、このタイプのヘッドホンの有用性がイマイチ解らない。(とか言いつつ、MDR-CD900STは2本持ってるんだけど)なんか、中途半端に耳に乗ってるだけだから耳も痛くなるし、たいして持ち運びに影響を与えるとは思えない程度のハウジングサイズダウンで音もあんま良くないし、プロ用とは名ばかりの安っぽい作りでこれまたやはり音質が良いとも思えない物が多い。ほんとにスタジオとかでプロがこれを使ってるシーンをよく見るけど、プロならもう少しモノにこだわれよと言いたくなってしまう。

まぁ、CD900STはユニットには多少お金がかかっており、確かにフラットでいい音ではあるんだけどね。おかげでユニットをメインで残しつつハウジングを改造したりケーブル変えたり色々遊ぶのに重宝してるけど。パーツもほぼ全てバラで売ってるし。

あとは、密閉風の中で唯一許せるのが

SENNHEISER HD25-SP

これはなんかもうバカみたいに無理矢理な音作りで、これはこれで面白い。よくぞあの小さいユニットであれだけ強烈な低音が出るもんだよ。これはかなり面白いんだけど、実際見ると構造に特徴がある。あー。この説明をし始めると長くなるなぁ・・・。やめた。いずれ 笑






簡単じゃなくなってしまった。余談部分が長くなってしまって読みにくいですね・・・。

そう言うわけでSennheiser HD580でヘッドホンの凄さに改めて気がつき、そちらの道へ邁進することとなる。同時に、イヤホンにもかなりこだわり始める。この先を続けて書き始めるとさらに倍ぐらいの量になるので、とりあえず中途半端だけどここまでで。

PS.アマゾンのアソシエイトを試してみてます。今回の話では流石に高いものばかりなので流石に誰も買わないだろうけど、参考までに 笑





そういえばこんなものやっていたな。。。

 色々アカウントを整理していたら、大昔のBlogを発見。(止まってたけど) 色々実験的にやってみていたものだが、まぁ、読み返してみるとそれなりに懐かしくもあり、面白くもあり。 そして、Analyticsなどを見ると、意外といろいろな人に見られているというのもあり。 オーディオやら...