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2010年5月16日日曜日

久々の固定オーディオシステム

久々にリビングに固定のオーディオシステムを配置した。
ヘッドホンには傾倒していたが、固定のシステムを本格的にいじるのは5,6年ぶりなので楽しみだ。

とりあえずは何も考えずに一通り既存のシステムをつないだだけだが、この状況で1週間ぐらいは様子を見て、何をどういじくっていくか考えるとする。

とりあえず現在の構成は・・・

スピーカー:MonitorAudio Studio6
パワーアンプ:ROTEL RB1080
コントロールアンプ:ROTEL RC1070
CDプレイヤー:DENON DCD-1650AZ
D/Aコンバーター:SoulNote dc1.0

スピーカースタンド:AssistanceDesign AD-SPK55 LTB
ケーブル類:AssistanceDesign AD-RC15k
スピーカーケーブル:AssistanceDesign 商品化はしてないやつ
同軸ケーブル:AssistanceDesign 商品化はしてないやつ
電源ケーブル:オヤイデの自作品。線材はTUNAMIシリーズが多い


となっている。
まぁ、1週間ぐらいは特にあれこれやらずにまずは今のリビング環境でいろいろな音楽ソースを聞いて、現状のシステムの問題点を考えていくことにしよう。

とりあえず設置して2日間、いろいろなソースを聞いて明らかになっている点として・・・

・マンションなのでやはりボリュームのポイントがかなり低い
・このため、Studio6が中・低域を出し切る前で止まっており、高音が上ずって耳につく
・Rotelのアンプに関しても、このボリュームレベルじゃ200Wのパワーアンプが逆効果

というわけで、まぁ、このぐらいが限界だろう・・・という音量にしたときでも結構ボリューム位置は低く、これが原因で全体的に音がちぐはぐになってしまっている。

今のところ特にこのブログを広めようとはしていないので、検索などでたどり着いた人はこれまでにあがってる単語はマニアックなので、割と知識がある人も多いと思うが、ここがオーディオの悩ましいところなのである。

オーディオ機器は、やはり

・想定するボリュームの範囲(音のバランスがとれてくるボリューム位置)

というのが決まっており、出力がでかいスピーカー・アンプになればなるほど当然あがっていく事が多い。また、各メーカーのネットワークの組み方、ユニットの作り方などで、意図する・しないはあるだろうが結構違ってくる。5000ccのエンジンを積んだ巨大な箱の車が日本の小道に適さないと同じである。


現在の構成は、狭い部屋でそこそこ音を出して聞くと、「このサイズのスピーカーからこの音がするのか!」という感じになるのだが、ボリュームを出せないと意外とメタルトップ故の高音が耳につき、その割には真ん中・下が出てないなんか「うるさい音」になってしまう。昔このセットをおいていた以上にボリュームを開けない環境にあるので、今のこのシステムには相当な不満が残る。

しかし、現在の住環境からするとボリューム位置はここが限界なのはしょうがないので、機材の入れ替え・改造などを念頭に調整していくしかないところだろう。ただ、スピーカーは限界を感じるのでやっぱりちょっと入れ替えたいなぁ。

というわけで、当面の方向性は

・マンションでの実効ボリュームの範囲でいい音を作っていく

ことが目標となる。


オーディオを自分で選んで買ってみたことがある人にとっては、この「思っていたのと・・・」という経験は結構多いと思う。

これは、やはり「環境の違い」を念頭に入れて選べていないため起こる。
実際、店側も特別な機材でならしているとかではなく、“店の環境で聞いたときはいい音がしていたが、店と同じ環境にできていないor物理的にできない”のである。
この辺は経験と財布のダメージを蓄積すればかなりノウハウがたまってくるのだが、そう毎回ダメージを被るわけにもいかないだろうから、ある程度私の経験上の話をしておくと・・・。


◆スピーカー形状
形状と言っても、実際の形状はメーカーによって全然異なってくるし、ここでは形状と言いつつも主には「容積」のことを言っている。ほんとは各項目ごとに私が思う形状の写真をアップしたりもしたいのだが、本腰を入れて聞いたことがないメーカーのものを悪く言うのもなんなので、あえて漠然と書いているのであしからず 笑


①小~中型のブックシェルフスピーカー
大型のスピーカーよりはやはりそこそこの音量で音をまとめることを考えているので、ボリュームがあまり上げられないような家だと、実は小型のブックシェルフの方がまとまった音が出る。

ALRジョーダンのEntrySなんかまさにそういうスピーカーだ。当然、小さな箱で中~低域を出すためにバス構造などに「懲りすぎている」場合が多いので、ボリュームを上げていけばいくほど全体的な音の歪みは感じるようになる。

BOSEなどは、この極みで音全体のバランスは非常に不自然だと思う。まぁ、裏を返せば「BOSEの音」という個性が出ているので、個人的には好きだが。


②中~大型のブックシェルフスピーカー
マンション住まいの人だと、このタイプかスリムトールボーイがおすすめだが、私はこの中型~大型のブックシェルフを一押しする。なぜなら、スピーカースタンドでも遊べるから。また、このラインは選択肢も多く、メーカーも力を入れている。

メーカーや販売店は「最高の音」なんていう打ち出し方をするが、それもずっと聞いていると1ヶ月もしないうちにすぐ飽きる。その意味では、最高の音は最高の音になった瞬間に陳腐化が始まるのだ。実際、オーディオは「いいと思う音」という定義が漠然としているので、ある種宗教的に「この音が最高だ!」みたいなコミュニティを作りたがる人が多い。まぁ、ショップやメーカーからするとそうするのが安定して顧客を獲得する最高の手法なのである程度はしょうがないのだろうけど。

ただ、実際は「いい音」というのは部屋の環境や好みの音楽ソースによって全く異なる。天気や気分でも異なってくるだろう。その都度機材を変えるなんて事は当然できないが、別に機材を変えなくても手持ちのケーブルやもの、組み方、配置、ルームコンディショニングのこつなどのちょっとした工夫で如何様にも変えることができる(限界はあるけど)。この辺まで踏み込んで楽しめるようになると、オーディオは一生の趣味になる。

どうやって今のシステムのポテンシャルを引き出して、好みの方向に音を変えていくのか?がおもしろい。これこそがオーディオの醍醐味だと思う。

私の場合、ヘッドホンなどはかなりいじり倒してわかってきたので、あえて好みの音じゃないヘッドホンを買ってきて、いろいろ改造して遊んだりもする。実際、徐々にデータがたまっていって、自分の思い通りに音作りできるようになってくるとかなり楽しい。

その意味で、スピーカースタンドやその間にはさむ物、置き方などのトータルで幅が広いのがこのサイズだと思う。

③スリムトールボーイ(目安としては極端に細く、土台の方が遙かにでかかったりするやつ)
要領的には②より少し大きい程度だが、スリムなタイプのトールボーイ。実際、環境を決め、スピーカーのパフォーマンスを最大限に引き出す場合、中型~大型のトールボーイがベストだと思う。ただ、置き場所などに自由度が少ないので、その点が難しい。

住宅事情などからそのトールボーイをスリムにしたものをメーカー各社出しているが、音作りがちょっと無理矢理になっていることが多く、これはあまりおすすめしない。このサイズを買うなら大きめのブックシェルフを買うか、部屋と予算が許すなら中型のトールボーイを買った方がいい。

④トールボーイ(ブックシェルフをそのまま縦にでかくした感じのやつ~それ以上の大きさ)
これは15~20畳程度の部屋でのスピーカーとしてはもっとも理想的な作りだと思う。容積が増えるので低域にもゆとりが出るし、ユニットやスピーカー自体が大きくなりすぎないので音のバランスもとりやすい。

⑤それ以上
TannoyやJBLの超大型もののようなタイプ。このタイプを買おう!と思う人にはリスニング環境やボリュームの論議などいらないだろうから、細かい話は必要ない。実際に聞いて、気に入ったものを買うのがいいと思う。


各メーカーともにこの枠組みに乗っ取ってはいるものの、それぞれがんばって特徴を出しているので、必ずしもすべてがこのフォーマットの上で議論できるものではない。ただ、同じメーカーのものだったらだいたいこの話が当てはまるし、メーカーが異なっても基準にはなる。


さてさて。話が長くなって収集をつけにくくなってきたな・・・。
オーディオ機器選びのポイントという風にしてこれ以降の話はまとめようか。

簡単に書いておくと、オーディオ機器は高音で選ぶといい(低域が大好きでしょうがないという人はこの限りではないが)というのも、人間のの耳は、やはり高音の方が「不快に感じる」ポイントが低く、また音の変化に敏感である。

敏感が故に、高域は少しでも歪んでくると「いやな感じ」が強くなる。このため、ケーブルなどの機材で色づけするにも、イコライザーなどを使うにしても(ハイエンドの人はすごく嫌うアイテムだけど)、高域側に補正をかけたいと思うとやはり音が歪み、あまりよくない音になる。ただし、低域側の場合は、多少補正をかけてもあまりわからない。むろん、高域・中域・低域のバランスは重要なので、そこを考えながら調整する必要がある。

従って、高域(あと中域の上の方)の音色が気に入れば、それ以外はよほどの低域をほしがらない限り、後からどのようにでも調整できる。

注意点としては、中域の下の方から低域は、ボリューム位置が絞られていると極端に出ないタイプのスピーカーもあり、この場合補正をかけるにも限界があるので、この辺は自分の家の実効ボリュームと併せて注意して選ぶ必要がある。

お店でこの辺を念頭に入れつつ選ぶこつはまぁ、また後ほどと言うことで・・・。

1 件のコメント:

会長 さんのコメント...

 しばらく眠っていたあのシステム、持っていったのね。

 「小さい部屋なら小さいスピーカーだろうと言うのは誤解で、小さいスピーカーこそ結構ボリューム上げないと迫力が出てこない」 「TannoyやJBLのでかいのはともかく、ある程度デカイ箱の方が余裕があるので小さな音でも楽しめますよ」 と、某店のヒゲ殿がおっしゃっていたなあ。

そういえばこんなものやっていたな。。。

 色々アカウントを整理していたら、大昔のBlogを発見。(止まってたけど) 色々実験的にやってみていたものだが、まぁ、読み返してみるとそれなりに懐かしくもあり、面白くもあり。 そして、Analyticsなどを見ると、意外といろいろな人に見られているというのもあり。 オーディオやら...